言の寺 其の弐
北風と太陽とミニスカ-ト
荒野を一人行く旅人がいました
旅人は女の子でした
とても短いスカートを履いています
それを見て北風が言いました
「ねぇ太陽さん僕と賭けをしないか?」
「賭け?どんな?」
「『どちらが先にあの子のスカートを脱がせられるか』って賭けさ」
「面白そうだね。やってみよう」
「じゃあまずは僕から」
北風はビュウビュウと強い風を吹かせました
女の子は突然の風に驚いて必死にスカートを抑えましたが
北風の吹かせる風は強すぎて
どうしてもスカートは捲れてしまいます
白く透き通った太ももが露わになり
純白のスキャンティーがチラリと見えました
しかし
北風が頑張れば頑張るほど
女の子は必死にスカートを抑えるので
スカートが脱げてしまうことはありませんでした
それを見て太陽がフフンと笑い「今度は僕の番だな」
太陽はギラギラと照りました
女の子に向けて
容赦無い熱光線を降らせました
女の子は
「あっつーい」
と叫び
するするとあっけなくスカートを脱いでしまいました
脱いだのはスカートだけではありません
太陽のあまりの暑さに耐えかねて
コートもシャツも脱いでしまい
白いスキャンティーと
白いブラが剥き出しになりました
それを見て太陽が勝鬨をあげようとした瞬間
二人は気付いてしまいました
そうです
下着だと思っていた女の子の純白は
実は「水着」だったのです
これには二人ともがっかりしました
そうして太陽がポツリと言います
「北風君、この勝負は君の勝ちだ。だって僕はスカートが捲れたあの瞬間にこそ、最高の興奮を感じたのだから……」
北風は釈然としない勝利に顔を顰め
生ぬるいため息を少女の上に吹かせました
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実のところ
二人とも敗者なのかもしれませんね
というお話です