高柳敬紀の奇妙な日常
どうやら校内で日本刀を振り回すのはよくないと、登校したら刀は校長室で預かることになったらしい。納得してもらうまでかなり時間がかかったそうなのだが、授業が終わったら刀は返すし、『異生』――マツリを狩ることを許可することで折り合いをつけたのだそうだ。
お昼を食べながら、風間が俺に教えてくれた。
「いいのかよ、生徒にそんなことバラして」
「いいのいいの。だって高柳クンは当事者じゃん。知っておいた方がいいでしょ〜」
風間は八重歯を見せてニカッと笑った。
「頑張ってね、色男クン♪」
「……面白がってねーか?」
「イヤだな〜そんなことないよ〜」
絶っっっ対、嘘だ!!
作品名:高柳敬紀の奇妙な日常 作家名:aqua*