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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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影ふむ鬼子は隣のだれか1 神末一族番外編

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「紫暮くん?」
「あ、うん」
「噂の出所、どうだった?」

呼ばれてようやく我に返る。矢野は特に気にしている様子もないが、それは自分が鈍いからそう感じるだけなのだろうか。

「なんか、公園とか校庭とか、子どものいるところで見られてるみたいだな」
「あ、同じ。わたしもだよ。やっぱ公園が多かった」

ターゲットは・・・子どもなのか?

「瑞に知らせてみよう」
「うん」

夕焼けに染まり始めた街を、並んで歩く。長い影が伸びていた。その微妙に空いた距離にひそむ女心など、紫暮は知る由もない。

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