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フレンドボーイ42
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リコーダーが吹けない(零的随想録1)

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読書エッセイ1


 題名「日本語でどづぞ」
 著者 柳沢有紀夫
 中経の文庫(中経出版)

 この本は海外で見かけたよくわからないへんてこな日本語を集めた本である。著者だけでなくネットワークを通じて様々な人から集めたものであり、その分野は多彩にわたる。中経出版はこういった雑学やノウハウ本が多いことが特徴の文庫である。話に困る人は中経の本を一幸手にとり、本屋のレジに並ぶとよろしいかと思う。
 さあ、海外にすんでいたこともあって、僕はこういったものをやはりみてきたことがある。どうしてそうなった、とつっこみを入れたくなったが、ちょっと待て、と。
 日本語はどうしてそんなにはやっているのか?日本人がいろいろなところに住んでいるから?否。そんなわけがないであろう。それだけで日本語を増やすなら、中国語やヒンディー語だって増えるだろう。彼らは日本人よりも早く各地に住み着いていたんだから。
 まあ、わかるだろう。日本のセンスが海外ではクールなのだ。
 日本人はなぜ異文化をオリジナルにしてしまう能力を持つのか。それはやはり、自国には他国に売れる何かがない、というところにつきるのであろう。昔から日本には売れる物資はほとんどなかった(金や銀はあったが)ため、どうしても海外のものを加工するという風にせざるを得なかった。米は売れるほど作れない(余剰は生まれるが、貿易にもってこいではない)し、ほかのものはむしろ輸入しなければならない。石油はほぼでない(亜炭はでたが)ということもある。それを加工の国にかえるには体制を整えなくてはならない。それを整えるチャンスがあった。
 鎖国だ。
 鎖国にネガティブな人もいるらしいが、この政策はかなりよかった。このおかげで日本国内は他国のものにさらされず、独自発展を図ることができた。他国の文化圏に乗っ取られることなく発展できるようになったのだ。
 実際、余りない国の方が発展には楽なのかもしれない。農作物を売れるという状況から、アフリカの各国は、ものカルチャー経済に陥り、貧困国家になってしまった。