小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

リコーダーが吹けない(零的随想録1)

INDEX|10ページ/19ページ|

次のページ前のページ
 

赤い糸


 ポケモンの道具で、赤い糸というものがあった。なんでも、相手の攻撃または条件フラグ確定で相手のポケモンにメロメロになった時、相手もこっちにメロメロにするものらしい。僕はこれを見て思った。
 男が主人公の青春小説の主人公はみんなほしいだろうな。

 重松清に一時期はまっていて(平成の四天王には加えていないのは、今は興味がないから、というだけ。いつか興味が復活したらまた加えるかもしれない)、『エイジ』という作品は本当に好きだったのだが、エイジが好きな女の子のことをいろいろ妄想する場面がある。重松清さんは本の中で性的描写をする(曖昧にだが)のだが、この小説の中でも曖昧にもやもやと描かれている(とはいえ、中学生に読ませたい本になっている)。この主人公はこの赤い糸がほしくなるに違いない。彼は相手にうまく自分の気持ちを伝えられないがゆえに、傷つけ、怒らせる。そうして悩む。だが悩んだってどうしようもないわけで。
 漫画でも大体主人公が好きになる少女は、その容姿に魅力があるだけにとどまらない何かを持つ。それがなんなのかはよくはわからないけれど。
 今は好きな人というものが存在しないが(恋愛対象的な意味で)昔は一人の女の子がいた。その女の子は僕より身長が低い(というか182cmあるのでほとんどの女の子は僕より低い)のが、僕には妙にヒットして(僕が同学年じゃなかったら迫害の対象だ)、しかも顔も川聞く、性格も優しいとか、どこのおとぎ話から出てきたお姫様だよ、という感じであり、周りからの評判も良いので、いわば完全なメアリー・スー状態だった。そんな彼女と二年間同じクラスになり、そのくせ一度も告白できず、彼女が転校するということを聞いて、終業式に告白できたくらいで(しかも彼女の友人の計らいがなくてはまずあり得ないことだった)、そんな僕はモテというものに全く縁がないわけで。

 本当に「ヤマなし、オチなし、意味なし」の文章を書いてしまいましたね。まあでもこの文章内容ならやおいとは言われないですむでしょう(笑)(「やおい」の語源は一説には、「ヤマなし、オチなし、意味なし」の略といわれているらしいです。)。