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たららんち
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ぶろぐがわり

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おんぼろ軽



 おんぼろ軽のタイトルですが、もしも私の書いたお話を読んでくださった方は、このフレーズに聞き覚えがあるかもしれません。もしもない方はこちら(http://novelist.jp/74604.html)をどうぞ(宣伝)。
 このお話に出てきたおんぼろ軽のモデルは、今私が乗っている車なのです。ついでに主人公を励ましている友人は私の友人がモデルです。こんなやつなんです。
 この車は、函館旅行で運転を頑張ってくれた友人が以前乗っていた車です。新しくフリードを買うので昔使っているやつをいらないか、というのでありがたくいただきました。
「そういえば、今度車買うんだけど、古いのいる?」
「え? マジ? いくらで?」
「タダでいいよ」
 そんな信じられない会話の元、私の手元にやって来たのがおんぼろ軽。ダイハツのムーヴです。なんでも、五万くらいで下取りに出してどこの馬の骨ともわからない人に乗られるくらいな、気心知れた人に乗ってもらいたいとのこと。これも愛車への形ですね。
 今回は、そんなおんぼろ軽の名義変更のお話です。

 函館から帰ってきたとき、実は友人の家から私の家までの間はこのムーヴで移動したんです。
 車検が十一月末までとのことなので、今すべきことは名義変更、保険への加入、車検を通す、以上の三点。しかし親の車は仕事で使っているし、足が無い。足が無いと名義変更にもいけない。保険は名義変更をしてからじゃないとダメと電話で言われた。そして、大学の中間発表が来月に控えている。
 つまるところ、時間が無い!
 とりあえずするべきは名義変更です! 友人から必要な書類は貰っているので、これとほかの書類を提出するだ……ん? この車検証、所有者がダイハツになっていますね。あれ、これ、友人の父(使用者)のはんこ貰っても意味無いんじゃ?
 そう思って調べてみると案の定、意味が無いようです。すぐさまダイハツの営業日を調べます。ちなみに、今日は日曜日です。
『ダイハツ、定休日:日曜、祝日』
 やった、明日はやって……ない! 月曜日は祝日だ! なんてことでしょう! これでは必要な書類を聞くこともできない!
 もやもやした気持ちで迎えた月曜。どうにも名義変更をしないと保険に入れないことに疑問を抱いた私はもう一度保険会社へと電話をすることにしました。すると「名義変えなくても大丈夫ですよ」とのお返事。
 やった! と思うと同時に、おいなんだ以前の回答は! と不満爆発。それをおくびにも出さずに保険会社へと向かいます。
そして保険の加入に成功しました。これで私もムーヴを運転して名義変更の書類を出しにいけます。
 火曜日、朝一でダイハツへと向かいます。友人の父が行かなければいけないところを特別に友人の父の免許証コピーで許してもらい、必要書類を貰ったらいざ軽自動車検査協会へ!
 その道の途中、札幌の中央区を通ります。友人がつけたままにしてくれたナビによると次は右折だそう。しかしその道を通り過ぎてしまいます。まぁ次を曲がればいいかとウインカーを上げて右を見ると、そこは全部の車線で車がこちらを向いています。
 へ? と思いよく見ると「一方通行」の看板が。あ、あ、あ、と慌ててウインカーを戻して前を行こうとすると、対向車線から右折しようとしているバスが! あ、あ、あ、と思っている間にバスは右折しましたが、信号はすでに赤! 思考回路がパンクしている状態でしたが、とにかく交差点を抜けるためにアクセルをふみます。
 なんとか抜け出した後、私は「もう二度と中央区は走らねー」と誓いました。

 その後はすべてがつつがなく終わりました。名義変更のあまりのあっけなさに拍子抜けし「え、もう帰っていいんですか?」と聞き、タイヤを冬用に交換し、車検はとりあえずまた来週の土日に札幌へ帰ってくるときに決めることにしました。車庫証明も、軽自動車なためかとってもあっさりでした。

 さぁ、遅れを取り戻すために、より一層、研究を頑張らねば! そう思って研究室に向かうと、なんともまぁ、いつも通りのだらけた空気が私を歓迎していたのでした。


作品名:ぶろぐがわり 作家名:たららんち