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たららんち
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ぶろぐがわり

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卒業旅行



 卒業旅行へ行きました。――結構前に。
 行き先はルスツです。ウィンタースポーツですね。初めてスキーを滑ったのは、幼稚園の時に親に連れられた時です。スキー板を履きながら転んで、見事にでんぐり返しを決めて骨を折って以来、スキーは苦手です。
 親は一切悪びれていない(骨なんて、折るわけ無いもの(笑))のですが、私はこの出来事のせいで小学校のスキー学習がとても苦痛でした。しかし、今回は十余名が参加する卒業旅行。私一人のワガママで行き先を変えるわけにも行きません。十年ぶりのスキーをする時が来たのです。

 当日、私を含めた実家からルスツへ向かう三人は、約束の時間である十二時に間に合うようにと集合しました。初めての冬道の峠ということで、いつもよりも気をつけて運転をします。軽自動車の馬力の限界を痛感したところで、ついにホテルへとつくことができました。時間も約束十分前ほどで、とてもいいタイミングです。
 が、一人暮らし組からの連絡がきました。――えぇ、三十分くらい遅れるとのことです。私たち三人は間に合うように朝早く起きたというのに!
 そうして遅れながらも合流を果たした私たちは、昼食も食べずにスキー場へと繰り出しました。天気は結構な荒れ模様。メンバー十人中、ボードをすべるのは六人、スキーは私を入れて四人です。最初はとりあえず初級コースを滑ろうということになりました。
 十年ぶり、軽いトラウマもちという私でもぼーっとしているだけで滑られるくらい緩やかな初級コースは、しかし初めてスノーボードを滑っている数人には荷が重いようです。こけて、こけて、ぶつかって、阿鼻叫喚でした。

 とうとうスキーとスノーボードで別行動をはじめてしばらくすると、私に試練が訪れます。中級コースです。実は、中級コースにもいくらかバリエーションがあります。その中のひとつは滑ることができました。その勢いで別のコースを、という矢先に表れたのがこのコースでした。思い出補正を加えて改めて思うと、あれは崖ですね。無理です。こけます。足は大丈夫でしたがストック折れました。レンタルなのに。

 レンタル返却時間である午後九時前、延べ五、六時間を滑った私たちは、部屋に戻り温泉に入ってコンビニで適当に晩御飯を買いあさり、そのまま飲み会へと突入し、疲れきった人はそのまま居眠りをしていたのでした。

 翌日、全身の筋肉の悲鳴を一身に受け浴びた朝日はとても気持ちのいいものでした。
 実家組の私たちが帰りの途中、お昼を食べようということになりました。後部座席では「ここらで昔食ったうまいカレーがあったはず」とうんうん唸っております。そして、ひらめきます。

「あぁ、はいはい、豊平峡温泉だ!」
「通りすぎてるじゃねぇか!」

 そして着いてみるとそこにはネパール人のコックさんが忙しそうに料理を作っております。そして「日本一うまいナン」の文字が。期待が高まることこの上ないなか、わたしはマトンカレーを頼みます。席について窓の外を見ると、そこには源泉を流して作った小さな滝がありました。お湯の成分で石が変色しています。その景色を見ていると、カレーが出来上がったので取りに来いとコールが入りました。

 食レポはうまくないので、細かいことはいいませんが、このカレーはうまかったです。もしも、定山渓を通ることがあれば、一度着てみてもいいと思いますよ。豊平峡温泉というだけあって、温泉もありますから。

 そんな感じで、旅行は終わりました。良くも悪くも、どこへ行ってもいつもとなにも変わらない私たちでした。

 追伸、ちまちまと不定期に更新したぶろぐがわりの文字数がとうとう三万文字を超えました。そのため、今回からテキストファイルでの更新です。読んでくれてありがとうございます。


作品名:ぶろぐがわり 作家名:たららんち