小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

連載小説「六連星(むつらぼし)」第36話~40話

INDEX|7ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 



連載小説「六連星(むつらぼし)」第38話 
「響の、隠れた特技」

 ホテルへ戻った2人は、早めの朝食をとるために食堂に向かう。
熱いスープが、身体を芯から温めてくれる。
青白くなっていた響の頬にも、赤い色がよみがえって来た。

 「お前・・・まるで林檎みたいな、真っ赤なほっぺたになっているぜ。
 まったく、朝早くから無茶する女だよな、お前ってやつは」

 「じゃあ。温めてくれる?。ふふん・・・・冗談です。
 暖かいものを食べたので、だいぶ身体が落ち着きました。
 だってもう、3月の半ばでしょ。関東と同じような温度だと思っていました。
 東北の春を甘く見過ぎていましたねぇ。
 うふふ。あなたが来てくれなかったら、ほんとに凍えるところでした。
 3月だというのに、寒いのね。東北は」

 「初めて来ると、此処では、みんな君と同じ体験をする。
 それよりもこれを見てくれ。
 茂伯父さんの手がかりになりそうなメールが、今朝、届いた」