あたたかい場所
だけでね、不安を覚えるということは決して悪いことじゃない
人は、これからの未来に希望があるから不安になるんだ
期待をする、夢を見る
だから不安になる
とても前向きなことなんだ
そしてね、期待と不安を持ちながら進む姿はとても魅力的だ
君は、君たちは今とても魅力的だ
ならばそんな君たちを僕は導こうじゃないか!
コウスケ ・・・・
観測者 先輩であるあの子達の話を聞けば、これからの君たちがどんな風になっていくのか
ビジョンが見えてくる
そうすれば、きっとその絶望に満ちた顔も晴れやかになるだろう
コウスケ ぜつぼ・・・
コウスケ ミリヤと目を合わせる
ミリヤ 首を振る
観測者 そうと決まれば善は急げ
呼んでくるからちょっと待ってて!
観測者 上手はけ
コウスケ 俺・・・寝起きはいつもこんな顔なんだけど
絶望してる様に見えるのか・・・
ミリヤ 私も疑ってるわけじゃ・・・
でも、あれだけ取り繕われると、逆に心配に・・・
コウスケ いや、本当に少しだけボーっとするくらいだから
施術を受ける前にそういう説明もあったし
さっき言われた、心が適応してるって感じ
このモヤモヤはそのせいだと思うし
それに、悪い感覚ではないから、大丈夫だよ
ミリヤ わかった
あ、でも
何かあったらすぐ言ってね
コウスケ あぁ、ありがとう
間
コウスケ ねぇミリヤ
ミリヤ ん?
コウスケ 俺ね、さっき言われたことを考えてみたんだ
ミリヤ さっき?
コウスケ そう、これからの俺達ってやつ
そしてらさ、驚いちゃった
ミリヤ ・・・・?
初めて『あ、楽しみだ』って思えたんだ
ミリヤ ・・・・
コウスケ 今まで、そんな風に思えたことなかったから
嬉しかった
嬉しいんだ、俺
ミリヤ コウスケ・・・
コウスケ 楽しみだな
ミリヤ うん
そうだね
観測者 上手から入り
観測者 ごめん、お邪魔だった?
コウスケ え?あ、いや
観測者 ふふ、そう?
さぁ、迷える子羊さんたち!
もう心配はいらないよ
君たちの救世主を連れてきた!
入ってきてください!
●音響 M3前の台詞きっかけで (なんかヒーロー参上!みたいな音楽)
○照明 前の台詞きっかけで 切り替え(要相談)
観測者 音楽に合わせてダンス
●音響 M3終わり次第 OUT
○照明 音響きっかけで 切り替え(要相談)
タツヤ・レイ 上手から出
タツヤ こんにちは
レイ はじめまして
タツヤ・レイ 普通に出てきてください
ミリヤ 普通・・・
観測者 タツヤくんとレイちゃんだ
コウスケ ・・・コウスケ、です
ミリヤ ミリヤといいます
観測者 わからないことは何でも聞いてみるといい
全部答えてくれるから
タツヤ ちょっと!
またそうやって無責任な
観測者 違うよ
信頼しているんだよ
タツヤ ものは言い様だね!
観測者 あっはは
相変わらず笑顔で毒をはくね、君
タツヤ・レイ 箱を移動してイスにする
観測者 それからごめんねコウスケくんミリヤちゃん!
僕用事が出来ちゃってちょっと席を外さないといけなくなって・・・
コウスケ あ、そうなんですか・・・・
観測者 そんな心配そうな顔しないで
彼らに任せれば大丈夫だから
用事が終わったら戻ってくるよ
コウスケ ・・・わかりました
観測者 うん!
じゃぁ2人ともよろしく!
またね!
観測者 上手ハケ
タツヤ ねぇ!
今日全部終わったって聞いたけど、ホント!?
コウスケ は、はい
タツヤ そっかそっか!
おめでとう!良かったね!
これからが楽しみだね!
コウスケ あ、えちょっ
レイ ふふ、ちょっとタツ
コウスケさん困ってるわよ
タツヤ あぁごめん!
ボク、嬉しくなっちゃって
コウスケ いえ
レイ ごめんなさいね。
改めて、おめでとうございます
私達で何か力になれるのなら、喜んで手を貸すわ
タツヤ なんか、不安に思ってることがあるんだって?
先生がそう言ってたけど・・・
ミリヤ 先生・・?
タツヤ うん先生
あぁ、先生って言うのはさっきのあの無責任な大人だよ
ここにいるみんな先生って呼んでいる
ミリヤ そうなんですか
タツヤ ボクがつけたんだ!
本名知らないし、教えてくれないしね
だからまぁ、あだ名みたいなものかな、間違ってはないし
コウスケ 確かに・・・名前は聞いたことありませんね
タツヤ 面白いのがねさー、あの人、先生って呼ばれ始めてから白衣着るようになったんだよね
『なんか先生っぽいでしょ?』って
ミリヤ 面白い人ですね
タツヤ 先生はおちゃめさんなんだ
からかい甲斐があるよね
タツヤ・レイ 台詞の間にイスに座る
レイ それで、不安に思っているというのは・・・
コウスケ あ、それは
あの・・・その
レイ 大丈夫
ゆっくりで良いですよ
コウスケ はい・・・
まぁ、不安じゃないといえば嘘になりますけど
俺、寝覚めがあんまりよくなくて・・・
施術が終わって目を覚ましたときの俺の顔が、絶望に満ちていたように見えたらしくて
それを見て
タツヤ あぁ、勘違いしたんだね
コウスケ はい
タツヤ ホント、人の話聞かないからなーあの人
コウスケ だから、そんなに不安じゃなくて
それより、生まれて初めて、これからが楽しみだって思えて
レイ そう
先生のこと、悪く思わないであげてくださいね
あの人は、私たちの事を思って頑張っているから
それで時々・・・
タツヤ 空回るんだよね
レイ タツヤに苦笑い
コウスケ はい
俺達のことを思ってくれているのはよくわかります
ミリヤ それに、先生の勘違いでおかげてお2人に会えたんですから、感謝していますよ
タツヤ ちょっと聞いたレイ!
めちゃくちゃいい子!
レイ 本当に
タツヤ でもまぁこれから先生と付き合っていくと、否が応でも辛辣になっていくから!
レイ タツはもう少し優しくしてあげないと
タツヤ いやいや、辛辣にならざるを得ないんだよ
レイ 先生繊細なんだから
タツヤ めんどくさいよね!
レイ ・・・ごめんなさい
話、戻しますね
お2人は、ここに住むんですか?
コウスケ そのつもりです
レイ そうですか
では、ここでの生活のルールを
・・・と言っても、ルールらしいものは特にないのですが
強いて言うなら、好きなように暮らしなさい
ということですかね