あたたかい場所
あたたかい場所
春の暖かな風のように優しく
身体にまとわりつく
この心地よさを手放すことは、愚か者だろうか
それとも―――・・・
コウスケ・・・26歳
殺人鬼を親に持つ
そのため幼少の頃から腫れ物扱いをされていた
人の目が異常なほど気になる
根は優しいのだが、それゆえに辛く苦しい日々を送っていた
ミリヤ・・・・24歳
心優しき女性
ごく普通の一般家庭で育った
誰かに必要とされることが嬉しくて、頼られると断れない
シュン・・・・26際
コウスケの幼馴染
口が少し悪い
子供の頃から腕っ節も強く、強気な性格
そのため、コウスケの苦しみを理解することができなかった
タツヤ・・・・23歳
お金持ちな家の嫡男
親の期待には応えるように、必死に勉強や習い事をこなしていた
相手の気持ちには少し疎い
レイ・・・・・25歳
孤児院で育った
物腰は柔らかく、どこかお母さんを思わせる
ただ自尊心は高く、頑固
アン・・・・・21歳
タツヤの妹
お金持ちな家の娘だが、言葉使いは雑なほう
両親の期待に応える兄を誇りに思い、応援していた
観測者・・・・28歳?
施設の代表で、白衣を来た胡散臭い男
本名、年齢、詳細は不明
基本的に明るいが、腹で何を考えているのかわからない
※役者の皆様へ
脚本は書き終えたのですが、正直どういう風になるか
やっていただかないとわからないところが多々あります
そのため、内容がかわる可能性が十分ございます
話の筋は変えないつもりですが・・・
台詞の添付や削除
場面が増える
等々・・・考えられます
演出なども、その場その場でつけるところもあります
申し訳ありませんが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします
●音響 M1不安を駆り立てるような音楽
○照明 暗転
○照明 影が見えるような明転(要相談)
コウスケ 中央板付き
他のキャスト コウスケを取り囲むように板付き
●音響 レベルを少し下げる(要相談)
コウスケ 違います
俺、困ってたからたすけようと
周りの一人 動く
コウスケ やってません
俺じゃありません
周りの一人 動く
コウスケ お願いです
話を聞いてください
周りの一人 動く
コウスケ 何で
何でそんな目で
周りの一人 動く
コウスケ やめてください
やめてくれ・・・
やめろよ!
周りの一人 動く
コウスケ やめてくれよ!
周りの一人 動く(コウスケに対して背中を向ける)
他のキャスト それに習い同時に背中を向ける
コウスケ 誰か・・・助けてください・・・
○照明 暗転
●音響 M1 F・O
●音響 M2木漏れ日 鳥のさえずり 休日の朝
コウスケ・ミリヤ 下手箱に座り板付き
手をつなぎ安らかに眠っている
○照明 明転 ゆっくり(要打ち合わせ)
ミリヤ目覚める
コウスケを心配そうに見つめる
コウスケ目覚める
ミリヤは安堵の表情
観測者 上手から出
●音響 前の行動をきっかけに 音のレベルを下げる(要打ち合わせ)
観測者 やぁ、おはよう!
目が覚めたんだね!
コウスケ おはようございます
観測者 気分はどう?
コウスケ ・・・なんか・・・
少し、ボーっと・・・
観測者 そっか
吐き気とかはない?
どこか痛いとかは?
コウスケ あ・・・それはないです
コウスケ ボーっとしていて返事に力がない
観測者 うん、そう、それは良かった
でもまだ本調子ってわけではないだろうし、少しの間は安静にね
コウスケ はい・・・(心ここにあらず)
ミリヤ 少し心配そう
観測者 あはは・・・
大丈夫だよ
施術自体は上手くいったからね
ちゃんと『忘れる』ことが出来た
何の問題もなく
よく頑張ったね!
コウスケ ボーっとしている
観測者 心配しなくても良いから!
多分少しきっと疲れが残っちゃって・・・
それか、そう!
今のこのこれは、あれだね
心が適応するまでの副作用というか
ミリヤ 観測者を見る
観測者 いや、副作用と言っても、ミリヤちゃんが考えてるようなことはないから!
本当に何の問題もなく、施術自体は上手く!
まぁこの顔されちゃうと・・・ねぇー・・・
ミリヤ 観測者を見つめ何か言おうとする
観測者 いや本当に!
僕、失敗なんかしてないよ!
徐々にね、良くなっていくよ
ね!
コウスケ ・・・はい
3人 しばしの沈黙
観測者 コウスケの熱をはかったり脈をはかったりする
異常ない
コウスケは依然としてボーっとしている
ミリヤも特に何も言わず
この沈黙がいたたまれない観測者
観測者 あー!もう!
ちょっと、音楽ストップ!
●音響 前の台詞きっかけに M2 C・O
観測者 コウスケくん!
暗い!暗すぎるよ!
そりゃ終わったばかりだからね、多少は仕方ないと思うよ?
にしても、その顔はだめだよ暗いよ!
コウスケ ・・・・へ?
観測者 一生懸命頑張って、やっと全部終わったんじゃないか!
ならもう少し嬉しそうにしても良いんじゃないかな!?
コウスケ ・・・はぁ
観測者 なんだいなんだいその覇気のない返事は!
喜ぼうじゃないか!
ほら、わーい!
観測者 コウスケの手をとり万歳
コウスケ されるがままに
観測者 静かに手を離す
観測者 ・・・んー困ったなー
こんなんじゃ良くなるモンも良くなんないよ
何より一番困ったのは、ミリヤちゃんの視線が痛いんだよ・・・っ!
ミリヤ えっ
ミリヤ コウスケと目を合わせる
コウスケ 首を振る
ミリヤ いやあの私は・・・
観測者 みなまで言うな!
今何か・・・あ、そうだ
良いこと思いついたよ!
ミリヤ あの
観測者 コウスケくん、僕にはわかるよ
君のその浮かない顔は、未来への不安を抱えているから、だよねそうでしょ?
コウスケ あ、いえ俺・・・
観測者 そうだろうそうだろう!
ならば、先人達の話を聞こうじゃないか!
ミリヤ 先人・・・?
観測者 君たちの先輩を連れてこよう
あの子達の話を聞けば、その不安も一気に解決!
コウスケ はぁ・・・
観測者 それに、僕は思うんだ!
確かに新しいことを始めるというのは勇気がいるし心細くもなる
悪い想像もしてしまう
春の暖かな風のように優しく
身体にまとわりつく
この心地よさを手放すことは、愚か者だろうか
それとも―――・・・
コウスケ・・・26歳
殺人鬼を親に持つ
そのため幼少の頃から腫れ物扱いをされていた
人の目が異常なほど気になる
根は優しいのだが、それゆえに辛く苦しい日々を送っていた
ミリヤ・・・・24歳
心優しき女性
ごく普通の一般家庭で育った
誰かに必要とされることが嬉しくて、頼られると断れない
シュン・・・・26際
コウスケの幼馴染
口が少し悪い
子供の頃から腕っ節も強く、強気な性格
そのため、コウスケの苦しみを理解することができなかった
タツヤ・・・・23歳
お金持ちな家の嫡男
親の期待には応えるように、必死に勉強や習い事をこなしていた
相手の気持ちには少し疎い
レイ・・・・・25歳
孤児院で育った
物腰は柔らかく、どこかお母さんを思わせる
ただ自尊心は高く、頑固
アン・・・・・21歳
タツヤの妹
お金持ちな家の娘だが、言葉使いは雑なほう
両親の期待に応える兄を誇りに思い、応援していた
観測者・・・・28歳?
施設の代表で、白衣を来た胡散臭い男
本名、年齢、詳細は不明
基本的に明るいが、腹で何を考えているのかわからない
※役者の皆様へ
脚本は書き終えたのですが、正直どういう風になるか
やっていただかないとわからないところが多々あります
そのため、内容がかわる可能性が十分ございます
話の筋は変えないつもりですが・・・
台詞の添付や削除
場面が増える
等々・・・考えられます
演出なども、その場その場でつけるところもあります
申し訳ありませんが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします
●音響 M1不安を駆り立てるような音楽
○照明 暗転
○照明 影が見えるような明転(要相談)
コウスケ 中央板付き
他のキャスト コウスケを取り囲むように板付き
●音響 レベルを少し下げる(要相談)
コウスケ 違います
俺、困ってたからたすけようと
周りの一人 動く
コウスケ やってません
俺じゃありません
周りの一人 動く
コウスケ お願いです
話を聞いてください
周りの一人 動く
コウスケ 何で
何でそんな目で
周りの一人 動く
コウスケ やめてください
やめてくれ・・・
やめろよ!
周りの一人 動く
コウスケ やめてくれよ!
周りの一人 動く(コウスケに対して背中を向ける)
他のキャスト それに習い同時に背中を向ける
コウスケ 誰か・・・助けてください・・・
○照明 暗転
●音響 M1 F・O
●音響 M2木漏れ日 鳥のさえずり 休日の朝
コウスケ・ミリヤ 下手箱に座り板付き
手をつなぎ安らかに眠っている
○照明 明転 ゆっくり(要打ち合わせ)
ミリヤ目覚める
コウスケを心配そうに見つめる
コウスケ目覚める
ミリヤは安堵の表情
観測者 上手から出
●音響 前の行動をきっかけに 音のレベルを下げる(要打ち合わせ)
観測者 やぁ、おはよう!
目が覚めたんだね!
コウスケ おはようございます
観測者 気分はどう?
コウスケ ・・・なんか・・・
少し、ボーっと・・・
観測者 そっか
吐き気とかはない?
どこか痛いとかは?
コウスケ あ・・・それはないです
コウスケ ボーっとしていて返事に力がない
観測者 うん、そう、それは良かった
でもまだ本調子ってわけではないだろうし、少しの間は安静にね
コウスケ はい・・・(心ここにあらず)
ミリヤ 少し心配そう
観測者 あはは・・・
大丈夫だよ
施術自体は上手くいったからね
ちゃんと『忘れる』ことが出来た
何の問題もなく
よく頑張ったね!
コウスケ ボーっとしている
観測者 心配しなくても良いから!
多分少しきっと疲れが残っちゃって・・・
それか、そう!
今のこのこれは、あれだね
心が適応するまでの副作用というか
ミリヤ 観測者を見る
観測者 いや、副作用と言っても、ミリヤちゃんが考えてるようなことはないから!
本当に何の問題もなく、施術自体は上手く!
まぁこの顔されちゃうと・・・ねぇー・・・
ミリヤ 観測者を見つめ何か言おうとする
観測者 いや本当に!
僕、失敗なんかしてないよ!
徐々にね、良くなっていくよ
ね!
コウスケ ・・・はい
3人 しばしの沈黙
観測者 コウスケの熱をはかったり脈をはかったりする
異常ない
コウスケは依然としてボーっとしている
ミリヤも特に何も言わず
この沈黙がいたたまれない観測者
観測者 あー!もう!
ちょっと、音楽ストップ!
●音響 前の台詞きっかけに M2 C・O
観測者 コウスケくん!
暗い!暗すぎるよ!
そりゃ終わったばかりだからね、多少は仕方ないと思うよ?
にしても、その顔はだめだよ暗いよ!
コウスケ ・・・・へ?
観測者 一生懸命頑張って、やっと全部終わったんじゃないか!
ならもう少し嬉しそうにしても良いんじゃないかな!?
コウスケ ・・・はぁ
観測者 なんだいなんだいその覇気のない返事は!
喜ぼうじゃないか!
ほら、わーい!
観測者 コウスケの手をとり万歳
コウスケ されるがままに
観測者 静かに手を離す
観測者 ・・・んー困ったなー
こんなんじゃ良くなるモンも良くなんないよ
何より一番困ったのは、ミリヤちゃんの視線が痛いんだよ・・・っ!
ミリヤ えっ
ミリヤ コウスケと目を合わせる
コウスケ 首を振る
ミリヤ いやあの私は・・・
観測者 みなまで言うな!
今何か・・・あ、そうだ
良いこと思いついたよ!
ミリヤ あの
観測者 コウスケくん、僕にはわかるよ
君のその浮かない顔は、未来への不安を抱えているから、だよねそうでしょ?
コウスケ あ、いえ俺・・・
観測者 そうだろうそうだろう!
ならば、先人達の話を聞こうじゃないか!
ミリヤ 先人・・・?
観測者 君たちの先輩を連れてこよう
あの子達の話を聞けば、その不安も一気に解決!
コウスケ はぁ・・・
観測者 それに、僕は思うんだ!
確かに新しいことを始めるというのは勇気がいるし心細くもなる
悪い想像もしてしまう