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連載小説「六連星(むつらぼし)」第26話~30話

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連載小説「六連星(むつらぼし)」第28話
「お揃いのジョギングウエア」

 病室で徹夜をした響が、しおれ切った顔で戻ってきた。
「ただいま」と言うなり、ペタリと玄関に座りこんでしまう。
「ご苦労さん。なんだよ、そんな処で休まないで、2階ですこし寝たらどうだ」
茶の間から俊彦が声をかけると、響が寂しそうな顔で笑う。

 「さっき、お母さんからメールが来たの。
 覚悟はしていたんだけど・・・・こっぴどく、叱られてしまいました。
 あなたのせいで人様に怪我をさせるなんて、あなたは何を勘違いしながら
 生きているの!、と徹底的に怒られました。
 これから、英治クンのお見舞いのために、桐生へ飛んでくるそうです。
 顔を合わせたらきっと、メールで書き足りなかった分まで、
 こってりと、口頭で叱られてしまいそうです。
 間もなくお母さんが来るかと思うと、頭が痛くなってきました。
 身から出た錆びですけど、気分がずしりと重くて、
 とっても憂鬱です・・・・」

 「お母さんは怒ると、そんなにも怖くなるの?」