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熱中症?

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日陰になっているアスファルトに寝かせても、返答がないのは変わらない
後輩の持ってきた氷を額や脇に当ててやっても反応がない
とりあえず水をのまさなくては危ないと思うので、口をあけさせて私の水筒から水を飲まそうとしたが口に上手く入らず溢れてしまう
あーもう、でもこのままほっとくわけにもいかないし無理に起こすわけにもいかない
口移し?
でもそれは流石になあ
でもそれ以外に方法もないし、誰も見てないし、何より練習していてこっちなんて気にしていない
・・・愛羅、ごめん!
思い切って水を口に含み、愛羅の口に水を流し込む
それでも少し零れるがさっきよりはマシでまともに飲めるらしい
気道に入らないようにゆっくりと水を与える
てか唇って柔らかいんだな
こんなことして起きないんだな・・・
間近で見ると、本当に静かに寝ている
いつもきつい表情の顔も、火照った頬のせいかいつもと違って見える
何だか可愛いなあ
私より大きい愛羅の手が、すっかり砂まみれになっている
ぎゅっと握っても、反応もない
無理するんだから、こいつは

作品名:熱中症? 作家名:夏小町