私の読む「枕草子」 201段ー257段
新古今集(1378)で浮島に
因む歌として
「塩釜の前に 浮きたる浮島の うきて思ひの ある世なりけり」他が残されている。
たはれ島。風流島(たわれじま)は熊本県宇土市住吉町の有明海に浮かぶ島である。「たばこ島」「はだか島」ともいう。平安時代からの歌枕として知られる。
絵島。淡路国。「絵島」は、別名「おのころ島」と呼ばれる。古事記、日本書紀の国生み神話に登場する「おのころ島」は日本最初の国土とされている。
松が浦島。陸前国。松島とは別か。
豊浦(とよら)の島。長門国豊浦郡
枕草子、藻汐草等には、二島をすべて豊浦の島といい、初学抄には豊浦の小島という。
まがきの島。陸前国。松島の中。
曲木(まがき)(籬島明神)神社。千賀の浦(塩竃港)に浮かぶ 【 曲木島(まがきしま)の籬(まがき)神社 】
【二〇五】
浜というのは。
有度濱(うどはま)。駿河国。静岡市有土山南麓の海岸。[歌枕]「年ふれば駿河なるてふ有度濱のうとくのみなどなりまさるらむ」〈古今六帖・二〉
長濱。伊勢国。三重県北牟婁郡
紀北町海山区引本浦長浜
吹き上の濱。紀伊国海草郡
打出(うちいで)の濱。近江国滋賀郡。打出浜(うちでのはま)滋賀県大津市琵琶湖。近江なる 打出の浜の うちいでつつ うら見やせまし 人の心を(『拾遺和歌集』、よみ人しらず)
現在は埋め立てられて地名だけが残っています。
もろよせの濱。但馬国美方郡。
千里(ちさと)の濱。紀伊国日高郡磐白の浜の別名。
いかにも広々した感じがする。
【二〇六】
浦は、
おほの浦。遠江国。
塩釜の浦。陸前の国宮城郡。
こりずまの浦。須磨の浦。こりずま(須磨)
名高の浦。紀伊の国海草郡。
【二〇七】
森は。
うへ木の森。【一一二】参照
岩田の森。山城の国宇治郡。
木枯(こがらし)の森。駿河の国阿倍郡。
うたた寝の森。岩代の国西白河郡。
岩瀬の森。【一一二】参照
大荒木の森。山城の国乙訓郡。
たれその森。伊賀の国。
くるべきの森。所在未詳。
立聞の森 【一一二】参照
【二〇八】
寺は。
壺阪寺。大和の国高市郡南法華寺。
笠置寺。山城の国笠置山。
法輪寺。山城の国葛野郡。
霊山寺(りょうぜんじ)。京都東山正法寺という。
お釈迦様のお住まいであることが身に沁みて感じられる。
石山寺。近江国滋賀郡。
粉河寺。紀伊国那賀郡
志賀寺。近江国滋賀郡崇福寺をいう。
清少納言は人から聞いた話をもとに、島や、浦や、濱、その他の名勝地、寺などを想像してメモのように書いたのであろう。
(ネットから)
【二〇九】
お経は。
法華経は言うことなし。
普賢十願(ふけんじゅうがん)
菩薩の一。サンスクリットのサマンタバドラの訳。あまねく一切処に現れて賢者の功徳を示すことからこの名がある。《華厳経》には十大願(諸仏を敬わん、など)をたてたこと(普賢行願品)、善財童子に自らの過去の修行を述べて彼を激励したこと(入法界品)が述べられ,《法華経》では六牙の白象に乗って法華経の信仰者を守護しにやってくること(普賢勧発品)が述べられている。十大願はいっさいの菩薩の行願を代表するとされ,この意味で行徳の本体とされる彼は,仏の知恵をつかさどる文殊と行動をともにすることが多く,ともに釈迦の脇侍となる。
千手経(せんじゅきょう)千手陀羅尼(せんじゅだらに)千手観音の功徳(くどく)を説いた経。
随求(ずいぐ)経。随求陀羅尼経のこと。
(一口で説明難しいです、ネットを見てください)
金剛般若。金剛般若波羅密経
第一章
あるとき、わたしは、このように聞いた。 ある時、師は、千二百五十人の比丘と、サーヴァッティ市の、ジェータ林にある、人々に食を施す、長者の園に滞在していた。
師は、朝の内に、下衣を着け、鉢と上衣を取り、サーヴァッティの町を、食を乞いながら歩かれた。師は、食事を得て、食べ終わると、托鉢から帰られ、設けられた座に、体を伸ばして座り、精神を集中した。すると、比丘たちは、右繞の礼をした後、傍らに座った。http://yusan.sakura.ne.jp/library/buddha_kongohann..
参考になると思います。
薬師経。薬師瑠璃光如来本願功徳経
お薬師さまのことを勉強するにあたって、やはり基本は「薬師本願功徳経」だろうと思います。実は、大仮説ですが、「すべての仏様はお釈迦さまに帰着するのではないか?!」と考えています。また、「なぜ、お薬師さまが曼荼羅に出てこないのか?」、「東方瑠璃光世界は、どこにあるのか?」疑問がいっぱい湧いてきます。
http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/yakushikyoumon...
仁王(にんおう)経。仁王般若波羅密経。
仁王経(にんのうきょう)は、大乗仏教における経典のひとつ。「仁王般若経」とも称される。なお、この経典は仏教における国王のあり方について述べた経典であり、天部に分類される仁王(二王:仁王尊)について述べた経典ではない。
【二一〇】
仏様は。
如意輪。観自在如意輸菩薩。
仏教の菩薩の一尊であり、北伝仏教、特に日本や中国において古代より広く信仰を集めている尊格である。「観世音菩薩」または「観自在菩薩」ともいう。「救世菩薩」(くせぼさつ・ぐせぼさつ)など多数の別名がある。一般的には「観音さま」とも呼ばれる。
千手。千手千眼観世音菩薩。略称千手観音。
梵名サハスラブジャ・アーリア・アヴァローキテーシュヴァラ。仏教における信仰対象である菩薩の一尊。
「サハスラブジャ」とは文字通り「千の手」の意味である。この名はヒンドゥー教のヴィシュヌ神やシヴァ神、女神ドゥルガーといった神々の異名でもあり、インドでヒンドゥー教の影響を受けて成立した観音菩薩の変化身(へんげしん)と考えられている。六観音の一尊でもある。
三昧耶形は開蓮華(満開のハスの花。聖観音の初割蓮華と対をなす)、蓮華上宝珠。種子(種字)はキリーク(hriiH)。
眷属として二十八部衆を従える。
すべて六観音。千手・聖・馬頭・十一面・准胝(じゅんてい)・如意輪の六観音。
薬師仏。薬師瑠璃光如来。病災を除き仏果に到らす。
釈迦仏。
弥勒。弥勒菩薩。仏説に釈迦入滅後五十六億七干万年成仏して世に現れ衆
生を益するという。
地蔵。地蔵菩薩。釈迦入滅後無仏の世にあって一切衆生を済度する任務を持つという。
子供と関わり深く、お地蔵さまと親しまれている地蔵菩薩は、「釈尊入滅後、次代の仏たる弥勒仏が五十六億七千万年の後に出世するまでの無仏の間、この五濁の世に出現して六道の衆生を救済する菩薩」と定義付けされている。
即ち、地蔵菩薩は、来世で浄土を約束する阿弥陀如来や、将来ずっと先に我々を導いてくれる弥勒菩薩と違って、今この世界(娑婆世界)でもだえ苦しんでいる非力な我々を助けてくれる仏である。
文殊。文殊菩薩。如来の左脇に侍し知慧を司る。
不動尊。不動明王。念怒の形相で降魔の剣をもつ。
作品名:私の読む「枕草子」 201段ー257段 作家名:陽高慈雨