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関西夫夫 クーラー2

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「ああ、そうか。わしから、今、電話したるから登録せい。」
 東川のほうから電話してもらって、着信した番号を登録する。こういう場合は、しゃーない。なんかあって連絡もらうだけですまへん場合もある。




 翌日、ポリが事情聴取に来た。とは言うても、俺は背後から、いきなりヒットされて飛ばされたんで、車種も人も、なんもわからんということになる。ポリのほうも、期待はしてなかったそうで、軽い雑談して帰りよった。あの通りには、防犯カメラがなく、Nシステムで探そうにも車種も、なんもわからんでは、どうにもならんらしい。それから何回か検査されて頭には異常のないことは判明したので、四日目に開放された。きっちりとレンタカー借りて、俺の旦那が現れたのには驚いた。
「あー、せやから退院が夜になったんやな? 」
「さすがに休みが取れんかったからな、嘉藤のおっさんに、そう言うた。治療費の精算とかは、昨日、俺が金を預けといた。」
 普通は、朝から退院させてくれるもんやが、なぜか引き止められた。治療費なんかは、昨日、俺の旦那がしたらしく、おつりも貰った。至れり尽くせりで、俺はクルマに乗せられた。とりあえず、松葉杖はレンタルして、それで歩け、とだけ医者からは言われている。
「ほら、二時間しか借りてないから、ちゃっちゃと乗れ。」
 俺の旦那は、ちょろっとした荷物を後部座席に投げ込んで、助手席を開けている。乗り込んだら、ゆっくりと発進した。
「犯人はわからんらしいわ。」
「ちっっ、当たられ損やんけ。」
「四日で済んでよかったってことにしとき。後の人は、一ヶ月は入院らしいで。」
「ああ、ポリから聞いたわ。・・・ん? なんで、そんなこと知っとってねん? 花月。」
「嘉藤のおっさんから聞いた。・・・おまえ、宝くじ買え。絶対に当たるわ。」
「そうかもしれへんなあ。いきなりやったし・・・あんなとこで轢かれるとは俺も思わへんかった。」
「どこでもアホはおるからな。今度から、きちんと避けや? 」
「わかってる。俺が悪いみたいに言うなやっっ。・・・あー、腹減ったわ。」
 帰路に着いたら、空腹を思い出した。病院の食事は食べていたんやが、なんかモミなくて適当やった。それを聞いた、俺の旦那は笑い声を上げて、「もちろん、用意してまっせ。」 と、おっしゃった。
「うどんがええ。」
「おじやうどんしてある。あれなら食える。」
「うん、それはええな。」
 俺の旦那は、俺が食えそうなもんは用意している。明日は、土曜日なんで休んでええと言われたので、出勤は月曜日からや。まあ、二日も休んだら、捻挫も楽になってる。最初よりは腫れもひいたし、痛みもマシになった。まあ、階段とかは、まだ、ちっと不安やが。


 ハイツの階段を、俺の嫁は、「練習せんとあかん。」 と、松葉杖で、どうにか昇った。それを見て、これはあかんな、と、俺は思った。満員電車に、あれでは危険すぎる。車を駅前のレンタカー屋に返して、ついでに契約をしておいた。すぐに、取って返したが、俺の嫁は寝室に転がってた。まあ、畳に転がると起き上がるのが難儀やから、しゃーない。四日も風呂に入れてへんので、そこいらから準備する。
「足はビニールで巻くから、おまえ、上は脱ぎ。」
「えー、足も洗うで? 気持ち悪い。」
「まあええか。」
 寒い季節でもないから、パジャマのまんま連れて帰った。それをハラリと脱いで、包帯を外して、俺は絶句した。背中全面が青紫やったからや。
「うわっ、えぐっっっ。」
「え? 」
「背中一面、青紫や。」
「あーなんか、そんなこと言うてたな。まだ、あかんか? 」
「うーん、ちょっと黄色くなってるとこもあるけど、まだきしょい色やわ。」
 足のほうも、やっぱりおかしな色合いになっていた。痛み止めを飲んでるから、さほど痛くないらしいが、これはあかんやろ。よう骨が折れへんかったこっちゃ。
「そら、シャッターいわすほどに叩きつけられてんから。・・・あのシャッターの修理代も、俺なんやで? 最低や。」
「それ、聞いてない。」
「バックレられたら、バックレたかってんけど、ポリが来たから、シャッターの持ち主にも連絡行ったんよ。中のショウウインドウは無事やったから、マシやったけど、うちの会社に修繕費の請求書は届くって言うてた。」
 犯人がわからへんから、直接、壊した俺の嫁のところへ損害賠償が届くらしい。ほんま、あほらしい。轢き逃げしたほうは、のうのうと逃げたっちゅーのが腹立たしい。
「呪い送りたい。」
「俺も送れるもんやったら送りたい。なんやったら、式神で呪い殺したい。」
「おまえ、陰陽師ちゃうがな。ただのサラリーマン。」
「ただのサラリーマンやけど、呪うたる力は、今やったらある。・・・痛いし苦しいし・・ほんま、ムカつく。市中引き回しの上晒しクビじゃっっ。」
「水都はん、大岡越前は古すぎる。」
「あほ、トオヤマサエモンノジョウのほうや。あれやったら、俺も暴れられる。」
「まあ、暴れてもええけどや。とりあえず、風呂まで運ぶから。」
 俺の嫁は、鶏がらなので軽い。ひょいと持ち上げて、そのまま風呂場に運んで湯船につけた。それから、つけたまま頭を洗って、それから引き摺りだして身体も洗ったが、さすがに背中は洗えなくて、スポンジで作った泡だけを載せてシャワーで流した。
「なあ、花月。」
「無理。抜くだけやったらええで? 」
「おまえも入って風呂で浮かせれ。それやったら、いける。・・・ベッドやと、また洗わんなんから、ここでやりたい。」
「マジか? 」
「マジ。・・・ちょっとくらい気持ちええことないとムカつくのが止まらん。」
 まあ、おっしゃる意味はわかる。理不尽すぎるので、疲れて寝るちゅーなら、それはええ方法なんやが、その死人みたいな背中で、俺は萎えるし、無茶したら具合が悪ならへんか心配やった。黙ってたら、いきなり俺の嫁は後ろ手で、俺の急所を押さえ込んだ。
「・・おっ・・おまえっっ・・・」
 緩々とパンツの上から撫でるように動かして、俺の棹を握る。上下にしごいて、俺の嫁は笑い出した。直接的に刺激されたら、俺かて勃つちゅーんよ。しっかり芯が固まってきたら、その下のタマのほうへ手を延ばしてくる。最悪や。
「・・・あんな・・・」
「くくくくく・・・・ええよな? そこまでいったら、もう出さんと落ち着かへんやろ? はよ、服脱いできぃーや? 」
 俺のほうは着替えてなかったから、ワイシャツにスーツパンツのまんまやった。さすがに煽られると我慢は難しい。ほんまに、もう、と、俺は叫んで脱衣所で、さくさく脱いで、それから居間のチェストから必要なブツも取ってきた。
「性質悪い。・・・そんな無理せんでもええやろ? お互い、抜くだけにせぇーへんか? 」
「いやや。どうせ、明日は休みやねんからやる。」
「さいでっか。」
 ひょこひょこと立ち上がって、俺の嫁は浴槽の縁に手をかけている。まあ、解すんは、外でやっとかんとあかんか、と、俺ものほうもジェルを、そこへかける。
「痛ないか? 」
「大丈夫。さっさと入れられるようにしてくれ。・・・あんま立ってられへん。」
作品名:関西夫夫 クーラー2 作家名:篠義