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漢字一文字の旅  紫式部市民文化特別賞受賞作品

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32―3 【玉】

 【玉】、元々の字は「王」、三つの玉をひもで結び貫いた形だったとか。
 そしてもうひとつの「王」、王様の「王」(おう)は大きなまさかりの頭部の形。
 かってまさかりの刃の部分は王位を表し、王座の前に飾られていた。そこから王のシンボルとなり、君主の意味となった。

 以上のように、元々「王」には二つの意味、三つ玉と君主があった。
 しかし、これではこんがらがる。これらを区別するため「王」に点を付けて、三つ玉の方は【玉】(ぎょく)、翡翠(ひすい)の宝石としたそうな。
 これで――【玉】(たま)に疵(きず)になっとか、これは冗談かな?

  シャボン玉飛んだ
  屋根まで飛んだ
  屋根まで飛んで
  こわれて消えた

 同じ【玉】でもシャボン玉はすぐに壊れる、とされてきた。
 しかし、いろいろ試行され、その結果、最近は割れない。

 割れないシャボン玉の作り方、それはぬるま湯に洗剤/グリセリン(薬局で購入可)を1:1:3で混ぜたら良いとか。

 いずれにしても、玉磨かざれば光なし。
 【玉】は労を惜しまなければ、高価な翡翠から遊びまで、いろいろ楽しませてくれるのだ。