20世紀に思う
五 ソビエト連邦 10月20日著
20世紀の終わりごろに教育を受けました。その頃にお世話になった社会科の世界地図が出てきたのです。
「おお、懐かしい」
と言いながら本を広げてみると、21世紀のそれとはずいぶん違うわけです。それは何か、と言わなくてもおそらく誰でも目に止まるほど地図上の大部分を占める真ん中上方の国が今とは違うのです。そこには
ソビエト(社会主義共和国)連邦(以下『ソ連』)
と書いてあるのです。
現在は分割されてロシアをはじめとするいくつかの共和国に分かれておりますが、20世紀の長い間あの地域にはソ連と呼ばれる国家があって、それは世界でももっとも大きな影響力を及ぼす国家の一つだったことは間違いないでしょう。
しかし、そんな強大国だったソ連も今は昔の話。なぜソ連はなくなってしまったのでしょうか?
今回は、そんな20世紀の大国について思ったことなどを書いてみようかと思います――。