20世紀に思う
六 Happy Xmas 12月10日著
12月になると世界はクリスマスの飾りで華やかになります。町はイルミネーションで飾られ、クリスマスソングが流れてきます。クリスマスソングといっても無数にありますが、著者が思いつくものの一つに今回のタイトルとなる「Happy Xmas」という曲があり、いつの頃からかは定かではありませんが、この時期になると頭の中で繰り返し流れてきます。
有名な曲ですのでご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、「Happy Xmas」はビートルズのメンバーであるジョン・レノンJohn Lennon(1940~1980)が1971(昭和46)年に発表した曲です。知らない方もおそらく一度は聞いたことがおありかと思います。youtubeでも上記の曲名で検索すればご覧になることができますので、知っている方もそうでない方も一度耳を傾けてみてください。発表から40年以上経った今でも歌われ、日本でも多くのミュージシャンがカバーしたものがあります。
ビートルズといえばイギリス出身の20世紀を代表するロックバンド。ジョンはその中心人物で、ギネスブックにも「もっとも成功したグループアーティスト」として認定されており、20世紀の音楽を変えた人物の一人であることは間違いないと思います。
「時の人」となった彼らでありましたが、バンドは1970年に事実上解散し、ジョンはアメリカを中心にソロで活動をしていましたが1980(昭和55)年の12月8日、ダゴタ・ハウスというアメリカの自宅前で凶弾に倒れ亡くなりました。著者は6歳の時でしたからバンドもジョンもリアルタイムで活動しているのを見たことがありません。しかし、あれから30年以上がたった現在でも彼の音楽は様々なところで聞くことができますし、世界中の多くのミュージシャンから尊敬され、カバーされた曲が発表されています。
40年というジョンの生涯の長さは、その事件を知った当時はそれがいかほどのものかは理解できませんでしたが、著者自身が40歳になってようやく、彼の死がいかに残念だったかということが少し分かったような気がします。
著者も機会があって、ダゴタ・ハウスを訪れたことがあります。アメリカの中心・ニューヨーク、マンハッタン島の真ん中辺り、セントラルパークのすぐ西側にそこは、あります。彼の死後、セントラルパーク内の一角、ストロベリーフィールズにこれもまた彼の曲にちなんだ「IMAGINE」の記念碑があり今もなお連日人が訪ねに来ます。それだけ現在でもジョンは多くの人に慕われ、心の中で行き続けているわけです。