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ひなた眞白
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窓のむこうは 神末家綺談7
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出会い
それは、奇跡のような確率だったのだろう。
天文学的数字?
カオス理論?
あのとき、何かの要素が絡まって、窓の外を見るのが一秒でも遅れていたら。一秒でも速かったら。
その瞬間は、無限にある時間のほんの一瞬とされ、知覚などされなかっただろう。
だけど、その瞬間、確かに「彼」は「それ」を見た。
見たからには、その瞬間には意味があったのだろう。
確かな意味が。
作品名:
窓のむこうは 神末家綺談7
作家名:
ひなた眞白