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覇王伝__蒼剣の舞い3

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 「黒抄の人間じゃないけど、一応北は北だね。北方七星士第6宿(ほっぽうひちせいしだい6しゅく)・室宿っていうのさ。そういうお前何もん?唯もんじゃないね」
 室宿が言い終わるのと同時に、地がカタカタと揺れ出す。
 「地震か?」
 王都の人びとが、不安げに周りを見渡す。
 「尚武、お前の云っていた事と違うじゃねぇか。七星士が、聞いて呆れるぜ。場を考えもしねぇ」
 「清雅さま」
 清雅は、龍王剣を引き抜いていた。そしてそのまま、石畳の隙間に突き刺す。
 揺れは、ピタリと止まった。
 「龍王剣__…、まさか蒼龍?」
 「この方は、蒼国の主でもあるんですよ」
 「へぇ、じゃこの男?蒼剣の今の主は」
 挑みかける視線を投げながら、彼は面白そうに唇を吊り上げた。