覇王伝__蒼剣の舞い3
「ドラゴンの転生が、何故覇王時代になされなかったのか。覇王陛下が四国統一し、その治世は十数年、蒼剣はその間に力は目覚めてはいない。それが覇王家崩壊の七年後に、清雅さまを選んだ」
「それは、清雅さまが本当のドラゴンの転生だったからでしょう?星宿さま」
「それでも、蒼剣は目覚めていない。未だ清雅さまと蒼剣は一体ではないんだ」
蒼剣は、黄金に彩られながら清雅の側に置かれていた。
本来の持ち主に還って来た蒼剣。それなのに、本来の力は発動する事はない。
「星宿、お前はドラゴン七星が蒼剣と一緒にあったというんだな?」
「はい、清雅さま」
それ以外に、星宿は考えられなかった。
作品名:覇王伝__蒼剣の舞い3 作家名:斑鳩青藍