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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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飛んで火に入る夏の虫

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 今日はアイと直樹が契約を交わしてからちょうど二週間だったのだ。そして、契約を交わしたのは二週間前の午後四時ごろであり、契約条件はドラ焼き一〇〇個。時間もなけらば、月にドラ焼き屋さんがあるとも思えない。絶体絶命!
 モリー公爵がマルコの説明に補足をした。
「契約がただ解除されるだけではない。悪魔との契約を破棄したそちは代償として魔物に八つ裂きにされるのじゃ」
 状況理解をした直樹は地面に手をついて崩れ落ちた。
「ダーリン!」
 マルコに腕を掴まれアイはモリー伯爵とともに直樹から離れていく。だが、もう直樹には何もできない。歯を食いしばって俯き、時間とともに魔物に八つ裂きにされるのを待つしかなかった――。