ヤマト航海日誌
2016.9.21 あんなブドウはどうせ酸っぱいに違いない
またも皆さん、お久しぶり。ひと月ぶりのこの日誌の更新ですが、話はもちろん『太平洋の翼』について。『ヤマト』とはなんの関係もありません。
最初からの予定通り、あの小説を削除しました。ちょっと待て、『最初から』ってなんの話だ、そんなことどこにも書いてなかったじゃないかと思われる方がいるかもしれませんね。そりゃそうです。書くわけねえよ。もともとおれは読んでほしくて出したわけでもないんだから。『いつでも読めるもん』と考えて読まなかった人がもしいたならば、『あんなブドウはどうせ酸っぱいに違いない』と思えばいいことじゃないすかね。
しかしもちろん、最初から、おれはこうする気でいたのだ。だいたいあんなの、裏があると気づいて良さそうなもんじゃないか。なんでわざわざ、とっくの昔に完成しているひとつの作を小分けしていちんち置きに出したりするか。それはもちろん何人が最後まで読むか見たかったからで、それが済んだら用はないのさ。
おれはもともと、君らになんか全然読ませたくなかった。テキストはおれの手元にあるんだから、〈削除〉と言ってもこのサイトの中だけのこと。投稿先は他にいくらでもあるだろう。他にちっとは客筋のいいところに出せないもんじゃないと思うね。
そのときまさかこんなところにあんな形で残しとくなんてするわけねえじゃん。だからウッカリ読まれたりなんかしないうちサッサと消すに限るのさ。
おれは自分のオリジナルを君らになんか読ませないよ。そもそも君らキモヲタを人間だとは思ってないし――でもまあ、読んだ何人かだけ、ありがとうと言うことにしよう。
その〈君ら〉だけ〈心の友〉だ。友よ、君らだけはまあ、おれの『ヤマト』が実は『ヤマト』のリメイクじゃなく、『ヤマト』の設定を借りたおれの処女作の長編化であるのをわかってくれていると思う。またそのうちになんか見せてやってもいいけど、とにかくあれは二度とここに出すことはない。
おれのHP代わりに設定しているURLをクリックすれば、『絶対外れる馬券術』が二度と無料で人に読ませるわけにいかないものとわかってもらえることだろう。それと同じだ。あれも最初は200円だったのが、今はサイトの事情によって月額制とかになってる。それについておれに文句を言っても知らん。だから〈どうせ酸っぱいブドウ〉で読む価値ないものと思えばいいさ。
それがイヤなら、タダで読ませてやってるうちに読めっていうこと。十円のものがいつまでも十円と考えるのも間違いだ。おれはプロになる気はないが、それでもおれの書くものでずっとタダで読めるのはおれの『ヤマト』くらいかもしれんよ。こいつばっかりは値段がつくことはないだろからねえ。
まあ君達はそこらに落ちてる出渕裕の野グソみてえなキモヲタ小説でも拾って読んでりゃいいんじゃねえのか。どうせ人間の食い物は君らの口には全部酸っぱいか苦いかだろうし。
(付記:このときはプロフィールのHP欄に『馬券術』の販売ページのURLを入れていた)
(付記2:『太平洋の翼』は現在、電子書籍サイト〈パブー〉にて公開中。〈プロフィール〉のリンクからどうぞ)