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ヤマト航海日誌

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なんてなことをおれが書くと思うか、ええおい、思うかよ。いや、まあ、それを期待して、読んでるやつは読んでるんだと思うからサービスとして書いてやりはしたんだけれども、どうです。お喜びいただけましたか。『待ってましたーっ!』『キターッ!!』とか、思っていただけましたでしょうか。

そうだとしたら悪いけど、それはヌカ喜びです。『敵中』休止はもう決定したことであり、決めるのはおれであって他の誰でもないのだから君の望みは叶いません。前回に書いた通りに『敵中』は、〈ハーメルン〉に現在投稿している章を終えたら以降の更新はおれのオリジナル作『コート・イン・ジ・アクト』に値段をつけて売れるようにならない限り行いません。



 絶対に。これは完全決定事項で、断じて変更はありません。代わりにおれは別のサイトに別の小説を書いて出します。



だから変更する意味や理由や必要自体が存在しない、と言うわけね。だから完全決定という――ああ? なんだよ。嘘だと思うか。このサイトでおれをトップに立たせなければ全部出して死ぬと思うか。そりゃお前らは他の考えができないからその考えにしがみつくしかないのだろうが、〈ハーメルン〉のおれのページのアクセス情報を見てみろよ。おれが今の状況のまま、どうして投稿を続けると思うの。やるわけないじゃん。やらないよ。

どいつもこいつも待ってさえいりゃ、おれがすぐにもイスカンダルまで全部を出して自分だけが盗めると思ってるのが見え見えだけど、いや、ここで終わりだよ。やろうと思えばおれには別のサイトに別のものを書いて出すことができるわけで、今そのときが来たってだけさ。ここまでは『ヤマト』を書かねばならなかったからここまでやった。ここから先はやる理由がまったくないからやらない。やるわけがない。という、いつかはそういうときが来る、それが今来たってだけだよ。

おれは別に『ヤマト』の個人リメイクがやりたいからここまで書いてきたんじゃなくて、すべてはおれのオリジナルを売るためなのね。『コート・イン・ジ・アクト』を売るためにはどうしてもここまで書かねばならなかった。ここから先は売れてから。その理屈がわかんないかね。

だから『びなす』をどこかでやる、と。考えろよ。考えたなら、おれにとってはそれが得だとわかるだろう。『ヤマト』なんか絶対にやるわけないとわかるだろう。おれはもちろん自分勝手な人間だからおれの得になるかどうかで動くんだよ。ここまでは長い目で見て得になると考えたからやってきたけど、ここから先はなんの得にもならないよなあ。サテどうしよう。

と、自分勝手なおれが思っていたところに『なすび』のアイデアが降って湧いたと言うわけなのさ。いやもうこれって、創作の神の導きじゃないかしら。すべては神の〈ミッション〉なんじゃないかしら。島田よ、『なすび』を書きなさい。それがお前のすべきことじゃ。

と神様が言ってくださってるんじゃないかな。ありがたや! ありがたや! 今すべてがわかりました。おれを護ってくださっていた! おれを見てくれていた! ずっと、ずっと、一緒だったのですね。主よーっ!!

という、そんなわけでそんなわけだが、もともと君らに勝つ見込みなんかひとかけらもなかったんだよ。だから再三書いてきたろう。バカな考えを持つのはやめて利口になれと。〈ウノ〉になれるチャンスをどうして逃すんだ、と。

何百回も書いてきたろう。おれがここに書いてきたのは結局のところすべてがそれだ。おれの『敵中』にコメントすれば君は〈ウノ〉になることができた。そのチャンスを逃すから、〈min305〉さんがおれの〈ウノ〉だ。〈じぱんぐ〉のやつは〈ウノ〉と言えないし、自分から名前を消して逃げてんだからどうせ数に入らない。

〈ハーメルン〉では10人以上がおれにコメントしてくれたから君は〈最初の10人〉にさえもう入れない。これを前から読んでた者にはそのチャンスがあったのに自分でそれを潰したわけだ。おれが前に書いて教えてやったというのに。

なあ。教えてやったよな。おれにコメントしたうえで、自分が〈min305〉とか〈杉鋸〉だとかいうのは人に黙っていればいいんだと。いつか広まったときに初めて、「オレがここでコメントした○○だ」ときみの友達に言えばいい。そうなるまでは黙っていればいいことだ、と。

なあ、おれは書いたよな。って言うか、今この文を読んでる人の全部がそれを読んでるわけじゃないだろうけど、書いてるんだよ。この日誌の前の方に。『コート・イン・ジ・アクト』は〈DLマーケット〉に値段をつけて全文を出してた。あのサイトでつけられる最低の価格である〈30円プラス消費税〉でね。その値段で買えるのは最初の10人だけとも書いた。

40円、50円と値上げして、一度上げたら絶対に下げない。だから早く買えば買うほど得になり、後から買ったやつに威張れる。そういうやり方でいくと書いていたわけだ。『待てばいつか島田はタダにするはずだ』とか、『紙の本になったら図書館で借りて読む』『ブックオフで百円なら買ってもいい』だとか、おれがいつも言うようなことを言うやつは別に読まなくていい。だから紙の本にはしない、と。

そんな考えであったわけだ。当時はおれにコメントする者がいなかったからそんなやり方をしていたが、もちろん読むやつ全員が盗む考えを変えなかった。

けれども、今は状況が違う――多少はね。百人のうちひとりかふたりは間違いに気づく者もいるだろう。だからやり方を少し変えるが、もともとおれは、別に誰も彼もからカネを取る気でいるわけでもなかったんだよ。今だってそうで、たとえば〈ハーメルン〉でこれまでにおれにコメントをくれた人、星をつけてくれた人(8以上だな)にならタダで読める方法を考えてもいいわけだ。むしろ、お礼になんとかして手段を講じたいところなんだ。

おれが今、誰も彼もにタダで読ませるわけにいかぬのは読んでるやつの99パーが盗用する気でいるのがアリアリとわかるというだけなんだもの。だからなんとか、特に認める1パーセントが読める方法を考えたいし、いい方法を誰か教えてくれたならまずその人にタダで読んでもらってほしいくらいなんだ。

ねえ。もちろん、『喜んで』と言うとこですよ。なんかいい手はないかねえ? てわけで、あと何人か、タダで読ませて構わない。それが何人になるかはおれの胸三寸だ。

とまあ、今回はそれが言いたかっただけ。何を言っても99パーセントの者が考えを変えないのはわかってるので、その連中には期待しません。いつまでもおれが明日にすべてを出して死ぬと思っていればいいでしょ。明日も明後日も、その次の日も次の日も。

この五年半ずっとそうしてきたんだもの、今更生き方は変えられないよね。



作品名:ヤマト航海日誌 作家名:島田信之