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ヤマト航海日誌

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あんたの息子はそれと同じだ。このサイトでおれを上位に行かせなければ大丈夫、誰にもバレるはずがないと信じて疑っていなかった。おれがどんなに「違う」と書いてもダメだった。それほどのバカだったというだけだと、そいつの親に言ってやるだけだ。

おれはその連中に『敵中』が盗まれるのを恐れてないし焦ってもいない。本当にひとりかふたり、いや三人、四人か五人か六人くらいやって広めてすぐにバレさんざん見苦しい真似をさらした挙句に首を吊ってくれまいか……そのようにさえ考えていた。それがいい気味だしいい見せしめだ。ヲタクの五人や六人くらい死んだところでその親どもも、「これであきらめがつきました」と言うだけだろう。

『よいことをした』と思いこそすれ、何ひとつ、おれが悪いと感じることなど有り得ぬ。おれにとってはいい宣伝以外のものではないから朝の目覚めは爽快だろう。

そう考えていたのである。その連中はこの日誌をどうせ読まぬしたとえ読んでも理解しないだろう。決して現実を見ようとしない。

彼らは見たいものしか見ない。出渕裕や麻原彰晃が語ってくれる彼らの耳には心地のいいことしか聞かない。だからおれの『敵中』を107ページまででも盗んで、職場やら学校やらでみんなに言ってくれないかな。「ねーねー、ちょっとこれ読んでみなよ。○○って人が書いてる『ヤマト』のリメイクなんだけどさ、すげーんだぜ、冥王星が〈スタンレーの魔女〉なんだよ!」と。で、「おい、これとまったく同じ話を他のやつに聞いて読んだが、それだと作者が□□って名前だったぞ」ということになってくれないかなと。

そんなことになってくれんかと思っているとこなのである。このログは、同じものを『セントエルモ』の末尾にも付け足す考えで書いている。そちらで読む方にひとつ言っておきたいが、このたびはおれの『敵中』第一部をお読みいただき誠にありがとうございました。この後『ゴルディオン』に進み、冥王星での〈ヤマト〉の戦いがどうして〈スタンレーの魔女〉になるかを説明する箇所を読んでも決してこれまでの者らのように、変な勘違いをしないでくださいね。盗用は必ずバレてあなたの人生を破滅させます。みかんは缶詰になるために木に実るものでなく、魚は漁の獲物になるため海を泳いでいるわけではありません。あなたがこれを読んだことは、決してあなたが自分の運命と出会ったことを意味しません。思い込みで行動すると、あなたは市橋達也と同じ道を歩むことになります。

というのは松本零士〈ザ・コクピット〉の『ブラックアウト108』でなく『消滅線雷撃』でした。詳しくはここに出している『ヤマト日誌』の去年一年ぶんを読むこと。



作品名:ヤマト航海日誌 作家名:島田信之