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父と娘、時々息子

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 それもこれも、考えかみ砕く作業を簡略化した結果化が消費性、生産性と人口減少に伴う少子高齢化に顕著に表れている気がするのだが、これからもお偉方は見て見ぬふりをするだろうな。
 まぁ、世間はそちら側へどんどん足を進める中、私は半ば世捨て人状態であることに違いない。
 一つ一つの感情、言葉を押し殺すようなことはせず、生活してきた。
 愚痴や、辛いと思うことは詩として書き、私の哲学は日記として、人に抱いた嫌悪は悪口としてではなく冷静に見られるまで極力同じ場所に長く止まることを避け、自分の現在しなければならないことにすり替えることで、無理、無茶なことから解放してきたつもりだが、まぁ我が家ではそんなものでは追いつかないほど、ストレスのかかる環境だった。
 それは当時は悪い意味でのストレスだったが、現在は良い意味に変わった。
 それだけいっぱいいっぱいになり、泣かされ、泣けば泣くほど度胸がついて、少し図々しくもなったかもしれないが、ちょっとやそっとじゃ苛立つことは亡くなった。
 可愛げが無くなったともいえるかもしれないが、生きていくには必要なスペックでステータスだと思う。
 悲しく、泣きたいときは泣くなとは言わず、そっと連れ出してあげて受け止めるだけで大きく成長するものだと私は学んだ。
 感情もまた人体なのだ。
 食べれば食べるほど、胃も拡張するが同時に味覚も拡張し、敏感になったり、反対に鈍感になったりする。
 それが最後には普通になり、また欲し、食べて拡張してを繰り返す。
 このことが、感情でも同じ行程で繰り返し成長していく。

作品名:父と娘、時々息子 作家名:SAYA.