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父と娘、時々息子

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 さて、結構思春期に差し掛かる女子にとって(男子もそうなのかもしれないが)男親よりも他人の大人の女性だったり、信頼して何でも相談ができる女性の親戚がそばにいてくれないと理由なく毎日不安という時期がある。
 本来そこは母がいれば何の問題もない。と、いって無理に母親をあてがおうもんなら、父親の信用は通りすがりの人並みに信頼をなくす。
 なぜ、そのようなことが起きてくるかというと、男性には一生かかってもすべてを知りえることの不可能な現象があるからだ。それからは女である以上避けて通ることはできず、また女であるがゆえの歓びをもたらす月のものだ。
 初めて来たときの不安というのは、両親が揃っている家庭の子供でも動揺する。それがちゃんと学校や母にすべて前もって教えられていたとしても、だ。
 今現在、良い歳した大人になってしまってもなお、月のものの不調でしんどい思いして、悩みがあり、色んな人にリサーチをかける。
 これは、私に限ったことではなく、大人の女性のほとんどが同性に相談している。
 思春期に母がいて、そういう話を少しでも聞いてくれたなら少しでも前に足を進められるのは事実だ。
 父子家庭で女性が娘以外にいない場合、その娘さんは一人で女の子の日について誰にも相談することなく、悩むことになる。
 そもそも、日本での女の子の日についての認識は「恥」に入るためで、言えない子がとても多い。
 そうしているうちに、周りの女子から比べて、女の子の日についての悩みはみんな1の段階の悩みを乗り越え、2や3へ行っているのに、ずっと1の悩みをこじらせてしまう。
 そうやって、私は月経前鬱になったのだが、これも知識と体調管理を入れてくるとだいぶ改善される。
 ただでさえ、父子家庭において、娘というのは必要以上のプレッシャーを感じている。これが、下の兄弟なんていたら娘は必然と3役させられる場合がある。その内訳が娘6:母3:妻1の比率。
「そんなことうちでは絶対にさせない。」と、思っている父親は多いが、父親であるが故、そう思っていても娘はこの内訳内で動かされてしまう。
 本来妻と母のところに姉が来なければならないが、父子家庭の娘は大概この比率で家の中にいる。
 そんな状態で自分がしんどいことを明かして、休むことは一時的にできても、復活した時の仕事量は休んでいた分のも加算された状態で目の前に出てくる。
 それを知ってしまっているから、悩みがあっても言わないでとりあえず自分でできる範囲をしてしまう。
 これって、妻や母の状態。妻や母でも嫌がるような事なのに、娘にかかってくるのだ。
 
作品名:父と娘、時々息子 作家名:SAYA.