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つだみつぐ
つだみつぐ
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無農薬ということ

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2.食べ物と地球




 私達の体は髪の毛一本でも私達自身が作ったものではありません。45億年の地球の歴史が作り上げ、毎日毎日新しく更新されています。生き物としての私達の体は自然の一部です。それは例えば流れの中にできる渦巻のようなものです。渦巻を構成しているのは全て流れている水であり、渦巻に流れ込んだ水はいっとき渦巻を形作り、やがて流れ去りますが渦巻はそのまま残ります。水が流れ込みやがて流れ去ることが渦巻の存在を支えています。そのように私達の体は流れ込む自然、流れ去る自然が瞬間瞬間に構成する、自然自身の或る形であるに過ぎません。
 流れ込む自然とは、空気であり、水であり、そして食べ物です。
 特に植物と違い従属栄養生物である私達動物は植物の生産した炭水化物、タンパク質等々を摂取しなければ生命を保つことは出来ません。私達の「いのち」は他の「いのち」に支えられているのです。
 だから、「健康を守る」という課題と「地球を守る」という課題は同じ事の裏表なのです。そしてこの課題は「物」の問題ではなく「関係」の問題なのです。どうやって自然との間に安定した「よい関係」を作っていくかという課題です。

 それにしても、人間はもう数万年もこの地球に暮らしてきたのに、何故今になって急に「環境問題」が騒がれるのでしょうか。
 そこには「域値」の問題があります。
 例えば、生物が微量の化学物質を摂取したとき、ある値(域値)まではその影響はまったく現れません。ところがそこを越えると急に影響が現れ始めます。少し前まで「三尺流れれば川澄む」といわれていたのは、人間による「汚染」が「域値」以下だったからです。おそらく、ごく最近、人間の活動による「汚染」は「域値」を越えてしまったのです。これ以上何も考えずに活動を続ければその結果が人間自身にはね返り、生命の存続が不可能になる、そこまできてしまっているのです。人間の英知により人間自身の活動をコントロールしていく以外に人間という種が存続できないのです。

作品名:無農薬ということ 作家名:つだみつぐ