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暗躍甲冑の後味
暗躍甲冑の後味
novelistID. 51811
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死滅回遊魚の鳩尾

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今8つ目の罪が目覚めたり

〜堕落の説〜

無味の水を知る人は
泥の水には戻れない
甘い水を知る人は
無味の水には戻れない
たとえ劇薬だとしても

〜慈愛の声〜

平等とは過ちに目を瞑ることではない
愛するとは罪を甘やかすことではない
過ちには誠意を求め、
罪には罰を与える
それらの拒絶は愛するに値しない

〜羨望の問〜

目に映るもの全てが美しい
目に映るもの全てが憎い
何故この手にないのか
答えを常に探している
何故この手にあるものは
とてもくすんで見えるのか

〜侮辱の談〜

優れているものを壊してしまえば
秀でているものを壊してしまえば
この私が一番なので
腐敗する死体を見て笑うのです
這いつくばっている死体を見下して
嗤うのです

〜禁欲の唄〜

耐え忍ぶは神が与えた人間の証
耐え忍べぬは畜生以下であるからして。

〜覚悟の囁〜

逃げたいと思ったことは何度もある
逃げようと思ったことは一度もない
死にたいと思ったことは何度もある
死のうと思ったことは一度もない
戦って生き残ると決めた
例え臆病の裏返しでも

〜理性の叫〜

論理的で屁理屈な脳が結局のところ今まで一度も感情的で我儘な脳に勝ったためしがないので論理的で屁理屈な脳は遂に怒り狂ってそっぽを向いてしまいました

〜偽善の語〜

経緯も心中も知ることなく歪な正論を語る
名前も顔も知らない人の為に自分を犠牲にすると騙る
そして人を救ったと胸を張る
全ては所詮他人事ですのでどうとでも言えたりするのです