今日も空は青い
ノーマルオープンとはその名の通り、通常開で、ボタンを押さない限り、接点が開いていると言う事。」
「ノーマルクローズは、その逆で、通常閉。ここまでは OK?」
私に、問いかけた。
私は、「はい。でもどこでどちらか分かるんですか?」と質問すると、
「メーカーによって違うけど、ここら辺に、記号とかON・OFFとか書いてるから分かるよ。」
「分からなければ、テスターを使えばすぐ分かるよ。」
と、言いながらテスターを準備し端子につないで見せた。
「テスターは使った事は有る?」
「いいえ、無いです。」
「じゃあ、テスターの使い方も教えようか。」
そういいながら、テスターのダイヤルを回して見せた。
「この場所で、交流電圧を測る所。上に波線(なみせん)があるやろ。これが交流のマークでACと言う。
そして、次が、直流で破線(はせん)が表示してあるから分かり易いやろ。直流はDCや。」
「そして、これが、導通チェックする時に使うやつで、電圧が掛かっていない線の両端にあてて、
線がつながっているかどうかみるやつ。」
「最後が、抵抗を測るレンジ。何Ω(オーム)あるか見るやつ。まあ、これは今はいいわ。」
「他に、電流も測れるけど、うちらは、テスターでは測れへんから、これもいいわ。」
「じゃあ、今、PBのA接に繋いでるから、テスターのレンジをチェックに合わせて。」
「はい。合わせました。」と言うが早いか、班長が、
「じゃあ、このボタンを押してみて。」と、言った。
テスターから、”ピー”と甲高い音が鳴った。
「じゃあ、離してみ。」
私はボタンから手を離すと、テスターから鳴っていた”ピー”音がなくなった。
「そういうことや。」
「押したら、鳴るとA接点。その逆が、B接点。」
「ためしに繋ぎ変えてみ。」
そう言われて、私は、おもむろにテスターを繋ぎ変えてみた。
繋ぎかえるや否や、”ピー”甲高く鳴り始めた。
私は、ボタンを押してみたら、”ピー”が鳴り止んだ。
「A・Bどちらか分からないスイッチが有った時は、そんな感じで調べるんや。」
「これで、テスターも、PBも分かったな。」と、班長が言う。
「まあ、今の所は大丈夫な感じです。」と返事すると、