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今日も空は青い

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  時間かかるねん。防塵装置2人しか入られへんから最悪やろ。」

 「確かに。急いでいる時の、この時間ロスはきついっすねえ〜。」
 「ほんまや。中は、空調も入っているから、夏場とか涼めますねえ。」

 「それも、電気設備を保護する為に、空調入れてるからなあ。」
 「昔は、真空管とか一杯やったけど、今はもっとデリケートなもんばっかりやから、
  空調入れておかないと、すぐに、潰れてしまうんや。」
 「電気室を広く取らなくてよくなったし、ソフトで回路を色々組み変えとか出来るから、
  変更するのはハードより楽にはなったけど、その分、ソフト設計の仕方とか覚えないとあかんし、
  勿論、ハードも覚えないとあかん。色々覚える事あるで〜〜。」

 「電気って、大変やな。いけるかな、俺。」

 「俺と違っていけるやろ。まだ、若いし。」

 「そうですかねえ。全然電気の事知らんねんけど。」

 「大丈夫やって。ハードは教えたるから、ソフトは、他の中堅に教えてもらえ。」

 「え、西原さん、ハードだけっすかあ。」
 
 「ちょっとはいけるけど、難しい事は分からん。」
 「もう、50やで。なかなか、覚えられんわ。パソコンもままならんのに。」

そんな話をしながら、CGLの電気設備を案内してもらった。

 「次はカラーライン行こか。」

カラーラインはCGLでめっきした鉄板を、色を塗る塗装ラインだ。
この製造所には、2つのカラーラインが有る。

 「とりあえず、No.1CCLから。」
 「ここはまだ、リ・プレースされてないから、一昔前の電気設備やからぼろいやろ。
  制御もハードやから、トラブったら、調べるのん面倒やで。」
 「図面の修正とかもされてない所とか未だにあるからなあ。
  俺の先輩連中何人かが、図面修正とか全然やらん人とかおったからなあ。」
 
 「そうなんですか。やっぱり図面って大切ですね。」
 「そう言えば、機械でも、図面の無い部品とか有りましたよ。」
 「昔の人はよくこんなんでやってましたね〜。」

 「ほんまやな。俺もすでに昔の人になりつつあるけど・・・
  よくやってるわと思うよ。」
 「そやから、きっちり図面に残しとかなアカンで!。」

 「はい。図面の書き方も覚えないとけないんやな〜、大変やわ。」
作品名:今日も空は青い 作家名:そ ら