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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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 オレは奴を止めようとした。だがその時だった。
「うりゃああっ!」
『ぐああっ!』
 突然ドーンが殴り飛ばされて地面に転がった。
 するとそこにいたのはファーランだった。
「ファーラン、お前……」
 何でこいつがここにいるのか分からなかった。
 オレは不思議そうに両手を叩くファーランを見ていると、さらにサイモンとバイスも現れた。
「何だ。終わっちまったのか……折角オレ様が場所突き止めたってのに」
「と言うか、何故貴様がここにいる?」
「お前等……何で?」
 オレは顔を顰めて訪ねた。
 
 ドーンとロウスをゼルベリオスに転送するとサイモン達から理由を聞いた。
 実はサイモンが暇つぶしに本部のコンピューターをハッキングしていた際にドーンがこのサテラ・ベースに潜伏していると言う事を突き止めた。
 そしてサテラ・ベースの監視カメラを調べて潜伏先を探し当てたと言う訳だった。
 サイモンにとっちゃこれくらいは朝飯前だった。
「じゃああの時の通信は千鶴ちゃんのか……こりゃ後でどやされるな」
「そんなのいつもの事じゃん」
「お前と一緒にするな」
「まぁ、検挙した訳だし……それほどって事でも無いだろ、それよりも妹はどうするんだ?」
「えっ? 舞がどうかしたのか?」
「どうしたって……貴様忘れたのか?」
「ああっ! そうだった!」
 オレは思い出した。
 舞達を忘れたままだった。
「ここに来る時に見かけたが……かなり心配していたぞ、花屋の子と一緒だったが」
「また『バカ兄貴』って言われちゃうね」
「後はオレ様達が引き受けとくから、とっとと行ってやれ」
「ああ、ありがとうよ!」
 オレは展示室の方へ戻った。