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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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「ハッ! オレ様完璧」
 天井がパラパラと崩れ落ち、日の光が天井に空いた穴からシェルター内に差し込む中、サイモンはセイヴァー・アームズを肩にかけた。
 そして半壊し、機体の半分がけし飛んだマシンの中から恐る恐るマンバが顔を出した。
『そ、そんな…… そんなはずが…… うおおっ?』
 操縦席が火花を放ち、システムダウンを起こすと、マシンがガクリと傾いた。
 マンバはバランスを崩して転がり落ちた。
『痛つぅ……』
 マンバは身体を起こしながら腰を抑えた。
 すると目の前にサイモンが立ち塞がった。
 サイモンはマジック・アームを背中に引っ込め、グレネード・パーツを外すとセイヴァー・アームズの銃口を向けた。
「テメェ、さっき仲間が備品って言ったな? それがどう言う事か分かるのか?」
『フン、そんな事…… さっきも言っただろ、金で雇われてる以上連中の命は私の物も同然で……』
 マンバが言いかけた瞬間、サイモンの銃口が火を噴いた。
 β・モードのエネルギーがマンバの頬をかすめた。
 あと2ミリずれていたら皮膚に傷が付いていただろう。
 サイモンは仲間達にすら見せた表情でマンバに言った。
「同然? 違うな…… 人の命を侮辱するって事は、失敗したら『自分も殺されても仕方ない』って言う覚悟はあったって事だよな?」
 サイモンは左腕でマンバの胸倉をつかみあげると口の中に銃口を突っ込んだ。
『ヒッ、ヒィィ……』
 マンバは恐怖のあまり失神した。
 全身から力が抜けてマンバはその場に崩れ落ちた。
「ま、殺す価値もねぇがな……」
 サイモンは吐き捨てた。
 すると廊下の方から複数の足音が聞こえると仲間達がやって来た。