SAⅤIOR・AGENTⅡ
桜星町の外れに大型の給油所があった。
敷地内の人間の避難はすでに完了し、地球滞在の戦闘派のセイヴァー・エージェントがディランと戦っていた。
『うわあああっ!』
地球滞在のセイヴァ―・エージェントはディランの攻撃を受けて吹き飛ばされた。
『グゥウウ……』
ディランは低い唸り声を上げた。
最早正常と呼ぶ事は出来無かった。
大きく見開いた目が血走り、大きな口から唾液が溢れ顎の先を通ってアスファルトに滴り落ちた。
『……アア……ガァア……』
殆ど理性が無い。
まさに生ける屍と化したディランはおぼつかない足取りでタンクの方へ歩いて行った。
すると背後に3人のセイヴァー・エージェントが現れて得物を構えた。
作品名:SAⅤIOR・AGENTⅡ 作家名:kazuyuki