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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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エピソード4,龍のセイヴァー・ギア



「ほぎゃああぁぁあぁ〜〜〜っ!」
 トレーニング・ルームでファーランが叫んだ。
 今日は週末、オレ達はセイヴァー・ベースでファーラン、バイスのセイヴァー・ギアを作る為のデータ取りをしていた。
 バイスのはあっさりデータが取れた。だがファーランが手こずっていた。
 両手足と上半身、そして頭部に付けた機械のヘッドギアからエネルギーが発せられ、まるで高圧電流を浴びているかの様だった。
 ファーランは元々の能力が高すぎる為にロンに力を抑えて貰っている、そのロンの抑えた力をセイヴァー・ギアに一旦流し込み、それを増幅してファーランに与えてファーランの身体能力を強化しようと計画していた。
 計算上は上手く行くはずだった。だがそれはあくまで数字での話しで現実はまるで別物だった。
 上手くいかない現実にサイモンは口をへの字に曲げた。
「やれやれ、もう一度計算し直しだな」
 サイモンは左手に持っているタブレットのパネルを右手の人差指で押した。
 途端装備していたプロテクターの機能が停止、解放されたファーランはその場に膝と手を付いて息を切らした。
 ある程度息が整ったファーランはヘッドギアを乱暴に外しながらサイモンを睨みつけた。
「サイモン! アタシを殺す気っ?」
「ああ? お前は殺したって死なねぇだろ」。
 サイモンは吐き捨てた。
 こいつ、いつか刺されるぞ、何しろ男や女もお構い無しだからだ。
 だが言っている事は事実だ。
 ファーラン達ドラン人は体のどこかにあると言う『龍核』と呼ばれるコアを破壊しない限り死ぬ事が無い、それは個体によって数や存在する場所が違い、ファーランの場合は左胸、人間で言う所の心臓にあるらしい。
「天才のオレ様でも上手くいかねぇ時だってあるんだよ」
 自分で天才と言うと誰もが嫌みに聞こえるだろう。
 しかしこいつの場合は嫌でも認めざるをえない、本当に色々な意味で天才だからな。
 するとバイスが言って来た。
「しかし良く上層部が許した物だな、個人のセイヴァー・ギアを作って良い等」
「なに、ちょいと脅迫…… いや、話し合いで解決しただけだ」
「おい、お前今何つった? 脅迫って聞こえたが?」
「聞き間違いだ。気にすんじゃねぇよ」
「どこをどう聞き間違えたらそうなんだよ?」
 オレに向かって手を振るサイモンにオレは尋ねる。
 本当に何やってんだこいつは?
 そんな事を考えている時だった。
「もう辞めたっ!」
 ファーランが体中のプロテクターを外しながら叫んだ。
「アタシ、セイヴァー・ギアなんかいらない! 生身で十分だよ!」
「そうも行くか、命令だぞ」
「命令命令って何よ、使う使わないは自由でしょ! タクミだって使わない時あるじゃない!」
「まぁ、それもそうだが……」
「とにかくアタシやらない! いざとなれば変身解除すれば良いだけよ!」
 それだけ言うとファータンは部屋から出て行った。