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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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 オレは早川一家と仕事をしていた。
 早川さんの担当は舞達がいる公園から少し離れた場所にある河原だった。
 ゴミを捨てるなって立て札があるにも関わらず空き缶やコンビニの袋に纏まったゴミが捨てられていた。
 それだけならまだ良い、テレビやまで捨ててあった。
 完全に不法投棄だぜ、オレは呆れて顔を顰めている時だった。
 早川さんがオレに向かって叫んできた。
「御剣君! ちょっと来てくれ!」
 オレは近付くとそこには洗濯機が転がっていた。誰だこんなの捨てた奴は?
「重くて持ち上げられない、手伝ってくれないか?」
「良いっスよ」
「あ、僕もやる!」
「あ〜〜、それはちょっと無理だな、代わりにこれを持って行ってくれないか?」
 オレはそう言いながら自分のゴミ袋を手渡した。
 早川さんと一緒に洗濯機を持ち上げたその時だった。
「わ〜〜っ!」
 突然悲鳴が聞こえて来た。
 振り向くとそこでは林太郎が2人の男達に連れて行かれようとしていた。
「林太郎っ!」
 早川さんは血相を変えて洗濯機から手を放して林太郎の方に向かって行った。
 オレも早川さんに続いて男達に向かって行った。
 足の方はオレの方が早く、早川さんを追い抜いて男達に向かって右手を強く握った。
「何してんだテメェ等!」
 手前の1人を引き剥がして殴り飛ばし、さらにもう1人も同じように殴り飛ばした。
「ぐああっ!」
「ぎゃああっ!」
 男達は倒れて河原に転倒した。
 早川さんは林太郎に駆け寄り抱きしめた。
「林太郎!」
 オレは無事を確認すると2人組に近付いた。
「白昼堂々誘拐とはいい度胸だな、ぶっ飛ばされる覚悟はあったんだろうな?」
 オレは男の1人の胸倉をつかみあげる。
 その男はオレに向かって怯えながら言って来た。
「ま、待ってくれ! 俺達は頼まれただけだ!」
「頼まれた? 嘘着くんじゃねぇ!」
「ほ、本当だ! そのガキをさらってくれば金をくれるって…… もうしないから助けてくれ!」
 男達はその場から逃げて行った。
 オレは林太郎を見た。