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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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エピソード1,人形と宝石



 いつもと変わらない朝、私はバスに乗って登校する。
 今日は生徒会の仕事が無いのでゆっくり登校できた。
「白金さん、おはよう」
「おはよう」
 私はクラスメートに挨拶をする。
 少し前の私ならこんな事は無かった。
 子供の頃から少しだけ人付き合いの下手な私はクラスでも孤立していた。
 だけどある人と再会して私の人生は変わった。
「お〜い、舞〜」
 噂をすればだった。
 私は足を止めて振り返る。
「ああ、兄さんおはよう」
「おいおい、素っ気ないな……せめて『おはようございます、お兄ちゃん』くらい言えないのかよ?」
「い、言える訳無いでしょ! 何考えてんのよアンタは?」
 私は妹喫茶の店員か? と言いたいけど妹だと言うのは事実だった。
 この私、白金・舞の目の前にいる御剣・匠は私の実兄の白金・匠だった。
 2年前の事を期に何故か私に対してセクハラじみた事をして来る。
「いいだろ、別に減るモンじゃ無いし、地球の為に戦ってるお兄ちゃんの為に……あ、でもツンデレ抜けたらお前じゃないしなぁ」
 兄貴は腕を組んで言って来る。
 まるで私がツンデレしか無いと言う発言に対して苛立ちのボルテージが上がって行き、右手に力が入った。
「こんのぉ〜、バカ兄貴ぃ――――っ!」
 私は足を一歩後ろに引くと上半身を捻ってストレートパンチを兄貴の顔面にお見舞いした。
「ぐほぉああっ!」
 兄貴は吹き飛ばされて廊下に転がった。
 私はそんな兄貴を見ながら言う。
「このバカ! ツンデレ言うな!」
 何でこんなバカが兄貴なのかと正直思う、確かに色々な意味で普通じゃないけど……

 やがて授業が始まった。
 この中にいる生徒……いや、世界中の学生の何割が学校の授業が憂鬱だと思うだろう。
 少し前ならそうも言っていられなかった。いや、言う暇すらないだろう、もしかしたら地球が滅んだのかもしれないのだから。
「はぁ……」
 私はため息を零しながら右斜め前の席に座で机の上に教科書を立てて居眠りをしている兄貴を見る。
(地球がこんな兄貴に救われたとは……)
 とてもじゃないがそう思えなかった。
 しかしさっきも言った通り兄貴は普通の人間じゃ無い。
 2年前に地球初の宇宙コロニーが完成し、兄貴は招待客で宇宙コロニーに行く事になった。
 その宇宙コロニーは異星人の犯罪者により爆破され、兄貴は命を落としかけた。
 だけど宇宙平和連合の三大勢力の1つ、宇宙密偵団体事『セイヴァ―・エージェント』によりゼルベリオスにて改造手術を受けた。
 兄貴は2年の特訓を経てセイヴァー・エージェントとなり地球に帰還、異星人による事件や犯罪を解決している。
 この前も銀河規模の死の商人『オメガ』の野望を打ち砕いたのだった。勿論1人じゃないけど……