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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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 するとアブラムは再びオレ達に挑発をして来た。
『どうしました? アレだけ大口叩いておいて掛かって来ないのですか?』
「フン、言われなくても行ってやる!」
 レンは目を見開いた。
 するとアブラムの周囲の瓦礫や機械の残骸がフワリと浮かんだ。サイコキネシスだ。しかし全ての瓦礫をアブラムはセイヴァー・アームズで弾き落とした。
 オレは注意がそれている隙にアブラムに突っ込むとテレポートで背後に回りこんでセイヴァー・アームズを振るった。
『フンッ!』
 アブラムは右足を振り上げて上半身を曲げるとオレに向かって即刀蹴りを放った。
 しかしオレは再びテレポートをして相手の前方に回るとセイヴァー・アームズを振るった。
 横薙ぎに光の刃を振るうとアブラムは得物を構えて受け止めた。
「くっ!」
『サイコキネシスで注意を反らし、その隙に攻撃……、悪くはありませんが、甘かったですね?』
「フン、まだまだこれからだ!」
 オレは目を見開いて叫んだ。
 そのまま力を入れると相手の光の刃を受け流した。そのまま身を翻すと再びセイヴァー・アームズを振るった。
 何度も何度もセイヴァー・アームズをぶつけあわせ、バチバチと言う音を響かせ、火花を飛ばしながら光の刃をぶつかり合わせた。
 激しい攻撃が続く中、次は超能力を使うのを止めたレンが飛び掛ってきた。
「はああああっ!」
 オレとレンの同時斬撃を受け流し、時に回避し続けるとアブラムは言ってきた。
『愚かな、無駄だと言うのが分からないのですか?』
「果たしてそうかな?」
「ギル、今だぁぁーーっ!」
『何っ?』
 アブラムは振り向いた。
 何しろ後ろに置きっぱなしになっていたセイヴァー・マシンが突然動き出したからだ。エンジンが起動し、タイヤがフル回るとアブラムに向かって行った。
 オレとギルは脳波で繋がっている、つまりオレ達の作戦は筒抜けだった。するとセイヴァー・マシンが跳ね飛ばした。
『グアアアァァーーッ!』
 アブラムは吹っ飛ばされて床に転がった。
 姑息っちゃ姑息だが、初めてダメージらしいダメージを与えられたような気がした。
 地球人なら致命傷だがこいつはこの程度で死ぬ訳じゃ無い、アブラムはセイヴァー・アームズを支えに立ち上がった。
『……くっ、とんだ伏兵がいたものですね、まさかサポーターが攻撃してくるとは思えませんでしたよ』
「マジで感謝だぜ、こうして戦える日が来るなんてな」
『ああ、オレも嬉しいぞ』
 ハンドル中央に嵌っているギルが言ってきた。
 いつもはオレを見守る事しか出来なかったし、自分じゃ動く事が出来なかったからその分嬉しそうだった。
 そんなギルにオレはまたがるとギルに左手を当てて言った。
「そんじゃ行こうか、相棒! セイヴァー・ギア、オンッ!」
 するとセイヴァー・マシンが光を放つとオレの体に纏わり付いた。
 途端ギルから一筋の発せられるとオレの体を包み込んでセイヴァー・ギアとなって装着された。
 だが今回はそれだけじゃなかった。
「z・モード」