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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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 画面が真っ白になった。
 2人が閃光に包まれてしばらく経つと画面がはっきり見えた。
 そこに映っていたのは巨大なクレーターだった。
 それを見て鼻で笑ったエンフィールドが明らかに嫌味を込めて言って来た。
『フン、仲間割れとはくだらない…… セイヴァー・エージェントとはこんな連中ばかりか?』
 言いたい放題のエンフィールド。
 しかしそこへモリゾンが割って入ってきた。
『まぁいい、さっさと行くぞ』
 それだけ言うと配下の者に命じた。

 円盤が猛スピードで空に向かって飛んでいった。
 オレ達は数キロ離れた場所でそれを見ていた。
「クソッ! 行っちまったか!」
 オレは舌打ちをした。
 ケンカなんてしてる場合じゃなかった。
 そう考えていると少し後ろでレンが言って来た。
「お前だけでも行け、オレはここまでだ」
 レンは残念と言わんばかりに肩を落とした。
 過去が過去だけに自分で決着をつけたかったんだろうな、しかしそれも叶わなくなった。
 ケンカ中は意識してなかったが、いざ冷静になってみると不安の2文字がオレの包み込んだ。
 前回はファーラン達と突入したから何とかなったが、今回はオレ1人って事になる……
「考えても仕方ねぇか……」
 舞と二度と会えなくなる可能性は絶大、だがオレがやらなきゃいけない。
 オレは覚悟を決めてギルを手に取ろうとした時だ。
(ん? 待てよ)
 オレはある事を思い出した。
 それはここに来る前にサイモンが行っていた事だった。
 あいつはギルにデータをインストールたって言ってた。
 せめて良いモンであって欲しい、オレはそう思いながらギルに言った。
「ギル、サイモンからのデータを取り出してくれ」
『分かった!』
 ギルが答えると『それ』は現れた。
 オレとレンは『それ』を見て目を見開いた。