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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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 その頃。
 オレはケンカをしていた。
「バカ野郎! どうすんだよ!」
「どうもこうもあるか!」
 レンは言い返した。
 これから奴等の円盤に突入しようとした時だった。
 オレはサポーターの宇宙飛行能力で空を飛ぼうと思った。
 だがこの野郎がサポーターを持っていないとの事だった。
 サポーターが支給されるのはあくまで正式に認められたセイヴァー・エージェントだけで、候補生には認められていなかった。
 元々宇宙密偵団体が作り上げた人口エネルギー生命体を媒介となる物に宿らせる事でオレ達を補佐してくれる。
 だが見習いの上に情状酌量中のこいつにはサポーターが支給されていなかった。
 サポーターは宇宙航行能力も兼ね備えているが、生憎1人乗り…… こいつもサイコキネシスの応用で空を飛ぶ事は出来るが、奴らの円盤がオレ達の邪魔をして来ない訳がなかった。
「飛べねぇなら頼んで入れて貰え! テメェの古巣だろ!」
「関係を断ったオレに無茶を言うな! 貴様こそサポーターがあるなら能力を利用して武装を全て破壊したらどうだ! 少しは頭を使え!」
「ふっざけんな! そりゃテメェの時間稼ぎをしろって事じゃねぇか! 大体オレ達に負けたテメェが言って良いセリフじゃねぇんだよ!」
「あれだけ妹を守ると啖呵切っておきながら、簡単に拉致されて脅された貴様にだけは言われたくはない!」
「やるか! スケコマシッ!」
「上等だ! シスコンッ!」
 スケコマシは否定しねぇのか。
 こんな感じで言い争っていたその時だ。
 オレ達は気づいていなかったが、円盤の各所からレーザー砲が出てくるとオレ達を捕らえた。
「「えっ」」
 時すでに遅し、巨大なレーザーが放たれてオレ達を包み込んだ。