小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

SAⅤIOR・AGENTⅡ

INDEX|149ページ/172ページ|

次のページ前のページ
 

 圧倒的不利だった状況を覆した3人のセイヴァー・エージェント達、勿論それだけでは終わらなかった。
 しかし敵がいなくならない以上戦いは終わらない…… サポーターに触れた3人は叫んだ。
「「「セイヴァー・ギア、オンッ!」」」
 セイヴァー・エージェント達の相棒であるサポーター達から光が溢れ出すと各自のセイヴァー・ギアがその身に装着された。
 そしてそれぞれのセイヴァー・アームズに武装ユニットを装着した。
 ファーランの右手のガントレットにセイヴァー・アームズを差しこむと龍の目の部分が輝き、サイモンがキャノン・パーツを装着すると両肩のパーツからチューブが飛び出してセイヴァー・アームズと連結…… 元々セイヴァー・アームズに取り付けられていたバイスの短剣型のデバイスが光を放った。
 戦闘準備が完了した3人はそれぞれの敵に向かって行った。

『グォオオオォォ―――ッ!!』
 すっかり冷静さを無くしてしまったガドリアは当たり構わずエネルギー弾を乱射しまくった。
 普通に受けたらサイモンのセイヴァー・ギアでも耐えられないだろう、しかしエイリアン・ハンター達から奪われたエネルギーは底を尽きかけて威力が落ち始めていた。
 その為にハンド・ガトリングがセイヴァー・ギアに被弾するとエネルギーが急速に充電された。
「さすがオメガだな、良いエネルギー使ってんじゃねぇか!」
 本来褒めるべきではない相手を褒めるサイモン。
 そして左手に召還したバズーカ・ユニットをセイヴァー・アームズと合体させると全てのエネルギーを砲口に集中させた。
 その砲口を対象に向けると照準をロックさせる。
「あばよ、ベイビーっ!」
 サイモンは口の端を上げながら引き金を引いた。
 巨大な金色のエネルギーが放たれるとガドリアは飲み込まれた。
 
『死ねぇぇ―――ッ!』
 ゼンガーの眩く輝く巨大な拳が地響きを立ててファーランに向かって行った。
 しかしファーランは避けるどころか腰を捻ると翼を羽ばたかせて滑空した。
 溢れ出した金色のエネルギーが小柄な体を包み込むと巨大な龍となってゼンガーの巨大な腕と衝突した。
 両者全くの互角、強力なエネルギー同士がバチバチと音を立てて弾けた。
 しかし……
「はぁぁああぁーーーっ!」
 ファーランが大きく咆えるとエネルギーが肥大化してゼンガーの右腕を砕き始め、砕かれた瓦礫は消滅し始めた。

『ガァアアアアァァ―――ッ!』
 アムログは右腕でエネルギーの噴き出す顎を抑えながら残った左腕でバイスを砲撃した。
 しかしバイスは身を低くして回避するとそのまま大地を蹴って一直線に走り出した。
 幾らサイキックから奪ったエネルギーが少なくなったとは言え一撃でも食らえば打たれ弱いバイスならセイヴァー・ギアを装着していてもお終いだろう。
 しかしバイスは恐れずに立ち向かって行った。
「これで終わりだ!」
 バイスは間合いを詰めながらセイヴァー・アームズを大きく振った。

 勝負はあった。
 ガドリアは金色のエネルギー砲を食らい、ゼンガーは腕を砕かれて金色の龍に飲み込まれ、アムログは胴体を横一線に金色の刃で切り裂かれた。
『『『ギャァアアアァァ―ー――ッ!!』』』
 バクマ星人3兄弟は断末魔を上げながらゼルベリオスに転送された。