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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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「ふぅぅ〜〜……」
 オレ達が身構えている中、そいつは軽く吐くと一間置いて言って来た。
「俺は剛田弘樹、知っての通り貴様達宇宙人供を狩るエイリアン・ハンターだ」
 奴…… 剛田は眉間に皺を寄せながら鋭い眼光でオレ達を見まわした。
「ちょっと、宇宙人って何よ! 地球人だって宇宙人でしょ!」
「人間と宇宙人を一緒にするな! 貴様らは化け物だ」
「んだとテメェ!」
 オレは剛田を睨みつけた。
 ファーランの言う通り宇宙人ってのは差別用語だ。
 だがオレ達に関わらず剛田は言って来た。
「まぁ、今この場でお前達を倒しても良いのだが…… こっちにも事情と言う物があってな」
 すると剛田は懐からスマホを取り出す…… と言うよりつまみだすとある画像をオレ達に見せた。
「なっ!」
 オレは目を見開いた。
 それは他の連中も同じだ。
 画面に映っていたのは舞だった。
 しかもどこか薄暗い部屋に押し込められてるのか、ぐったりとして意識が無い状態だった。
 考えが甘かった。こいつ等はオレを殺すのに交通事故に見せかける様な奴等だ。人を利用しない保証が無かった。
「テメェ、舞に何をしやがったっ!?」
「まだ何もしていない、ただ眠って貰っているだけだ。だが貴様の返答次第ではどうなるか分からんぞ」
「何っ?」
 オレは目を細めた。
 すると剛田は一間置くとオレに右手の人差し指を向けて言って来た。
「お前に一緒に来てもらう」
「はぁ? オレ?」
「ああ、リーダーが話があるそうだ。もし断れば分かるな?」
 剛田は目を細めると背後から別にいたんだろう、コテージに突入した連中と同じ格好の連中が数人現れて得物をオレ達に向けた。
「くっ……」
 オレは舌打ちをする、すると一瞬だけ仲間達を見る。
 もし断れば舞は殺される心配は無いだろうがどんな目に会うか分からない、だがもし行けばこいつらは間違い無く始末されるだろうな。
 どっちを取っても最悪な結末しか無い…… と思うだろうがオレの腹は決まってる。
「……お前等、悪いな」
 するとこいつらも即決で言って来た。
「いや、別に」
「いつもの事だ」
「期待して無いし」
 分かりやすくて助かったぜ。
 オレは歩きだすと剛田の仲間達がオレを取り囲んだ。
 そんな中オレは言った。
「行ってやるのは良いが2つ約束しろ、1つは舞の開放、もう1つはオレが戻るまでこいつ等には手を出すな」
 オレは奴を睨み付ける。
「……良いだろう、ただしこいつ等はここにいてもらう、そしてお前の約束しよう」
(良く言うぜ)
 オレは心の中で吐き捨てた。

 オレはその後、コテージから少し離れた場所に止められた車に乗せられるとギルを奪われて黒い布で目を隠された。
 するとオレの耳にエンジンがかかる音が聞こえて車が動き出した。
(舞、必ず助ける)
どんな事があろうと舞を取り戻す、例え命に代えてでも……
心の中でそう誓った。