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真朱@博士の角砂糖
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即興小説まとめ⑶

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消えた君
(title 消えた君)


君が消えた。跡形も無く。ほんの2秒前には僕のこの腕の中に確かに居たというのに。僕の深緑のパーカー。胸のあたりに、君の涙の痕がある。君はここに居たのだ。でも今は、いない。とても遠い場所から来たの、と君は出会った日に教えてくれたね。君は、だから、帰ったのだろう。帰るべき場所へ。とても遠いどこかへ。君の涙の痕はすぐに乾くだろうけど、僕の心臓に小さなシミを作るだろう。僕はそれを、君を抱きしめた証にしよう。安心してほしい。消えた君が僕の胸の中にいた証は、確かにここに、残っている。