moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?-
朱莉 「はあー、さすがみおっち。真面目だねえ」
ネオ 「じゃあ、アイツにも渡すの?」
朱莉 「あいつって?」
ネオ 「向井よ、向井亮介。前に実緒に嫌がらせした、やなヤツよ。今は改心しているけど。 (実緒に向かって)で、どうなの?」
実緒 「もちろん、渡すよ。日頃、お世話になりっぱなしだから」
朱莉 「ほっほお、お世話になりっぱなしですか。ねえ、ネオ?」
ネオ 「(冗談を言っているように)ええ、仲直りして、まさかここまでの関係になっていた なんて」
実緒 「(ネオのセリフの最後にかぶせるように、必死に)ちがうよ!」
朱莉 「ほっほう、全力で否定ですか。ますます、あ・や・し・い」
実緒 「(少しヤケになったように)ほ、ほんとだもん! 向井君だって、『勘違いしないで よね。ぼくが竹下さんと付き合うのは、あくまで美術だけだからね!』って言われた もん!」
ネオ 「でも、そう言いつつ、裏でどう思っているんですかねえ、あかりさん」
朱莉 「ふふふ。きっと一人で打ち上げ花火のように、ドーンと何度も飛び上がって、皮肉な キャラが崩壊して……」
実緒 「(朱莉のセリフの最後にかぶせるように)二人とも! 向井君を変な方向へ持ってい くのはやめて! はい、この話はもうおしまい! 次はネオちゃんよ!」
ネオ 「(ドキッとしたように)えっ、わたしも!?」
作品名:moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?- 作家名:永山あゆむ