moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?-
朱莉 「当たり前でしょ!」
実緒 「まさかネオちゃん、自分だけ逃げようなんてことはしないよね?」
ネオ 「(苦々しく)そ、それは……」
朱莉 「ずるっこはなしだよ、ネオ! だいたい、料理が苦手な人が、アタシたちを呼んでま でチョコレートを作る? それなら、デパートで買えばいいじゃない!」
ネオ 「べ、別にいいじゃない、そんなこと。作ってみたいときだって、わたしにはあるんだから」
朱莉 「(怪しそうに)あるんだから?」
ネオ 「(突っぱねるように)そうよ。女の子っぽいことをしたいことだって」
実緒 「なかなかしないって言ったのに?」
ネオ 「う」
朱莉 「観念しなさいよ、ネオ。みっちゃんから聞いたわ。最近、ひとりで帰るって」
ネオ 「それがどうしたってのよ。わたしにも、ひとりで帰る事情だってあるわよ」
朱莉 「(怪訝そうに)ふーん」
ネオ 「(間をひと呼吸おいて)そ、そんな顔したって、な、なにも出てこないんだから!」
朱莉 「ほら、それ。何かが起こると、すぐによそよそしい行動を取るんだから。ネオ、単刀 直入に聞くけど……彼氏、できたの?」
実緒 「えっ?」
ネオ 「ば、バカね。そんなの、いるわけないじゃない」
作品名:moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?- 作家名:永山あゆむ