moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?-
ネオ 「(期待した言葉が出なかったので、根に持つように)べっつにー。あんたがわたしを道具として見てないことがよ―――く分かりました! フンだ」
優太 「(わけがわからない感じで)な、なんで、根に持つんだよ」
ネオ 「(小声で)そんな風に言われたら、ドキドキするじゃない。平気で恥ずかしいことを言っちゃって」
優太 「それよりも、何の用なんだよ?」
ネオ 「(声を裏返して)へっ!?」
優太 「だから、俺に何の用だよ?」
ネオ 「あ、ああ、そうね。そうだよね。……コホン」
ネオ、一呼吸置く。
ネオ ((心の声)勇気を出すのよ、ネオ。勇気を出して、伝えるのよ)
ネオ、鞄の中からチョコを取り出す(【SE】取り出す音)。
ネオ 「(顔を真っ赤にして勢いよく)はい、あげる!」
優太 「(不思議そうに)お、おお……」
優太、ネオのチョコレートを受け取る(【SE】受け取る音)。
ネオ 「(少しの沈黙の後)な、何か言いなさいよ」
優太 「い、いや、今日、俺の誕生日でもないのに、なんでプレゼントを?」
ネオ 「(期待を裏切られて甲高く)はあっ!? アンタ、今日、何日だと思ってんのよ!?」
作品名:moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?- 作家名:永山あゆむ