moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?-
優太 「今日? 二月十四日だよな?」
ネオ 「だから?」
優太 「だからって……あ、ああっ!」
ネオ 「(ため息をつき、心底呆れた感じで)……返す言葉がないわ」
優太 「ご、ごめん。(慌てふためくように)で、こ、これ、を、お、俺、に?」
ネオ 「それ以外にだれがいるってのよ。ほんと、テニスバカなんだから」
優太 「そ、そっか。お、俺に、か……」
二人の間に、しばしの沈黙。
優太 「(必死に)な、なあっ! この後、どうすればいいんだ!?」
ネオ 「はっ?」
優太 「(しどろもどろに)こ、こんなこと、は、初めてだからさ、ど、どうしたらいいのか」
ネオ 「そんなん、た、食べたらいいじゃん、食べたら!」
優太 「そ、そっか。そ、それは、今、すぐに?」
ネオ 「そうよ! わたしの手作りなのよ! 特別なのよ! すぐに訊きたいわよ!」
優太 「(心底驚いて)て、てづくりぃ!?」
ネオ 「(不快そうに)なんでアンタもそんな反応なのよ」
優太 「だって、おまえが料理するとこ、想像できるか? ほら、この間の家庭科んとき、包丁の切り方がわからんとか、火加減を間違えて火事に起こしかけたり、爆弾魔みたく、色々と散々だったじゃないか」
作品名:moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?- 作家名:永山あゆむ