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あのころ

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明け方に眠り
おやつの時間に起きる生活


かまぼこは昨日来たから
今日は来ない


かまぼことの初めての夜
部屋があるのにホテルのスイートだった

不思議と思ったほど嫌じゃなかった
とても大事にしてくれた色々は
心地よく
終わってからのソレは
彼が遊んでることを思わせた


寝ながら話をする時にかまぼこは
必ず私の腕を摩る
少し怯えるように

何故か少しほっとする
優しさを感じるからだ
そして眠ってしまう私を起こさないように
帰るのだ




フィりピン人の女性(ジョアン)が私の面倒をみてくれる
とても可愛い人だ
かまぼこにもっといい仕事がありそうなのにと言うと
彼女には子供が居るから安定した仕事がいいんだよ
彼女に英語を習うといいよと


私が起きるとすぐに食事の用意をしてくれる
とても美味しいし

そしてジョアンは綺麗好きだ

目が合うと微笑んでくれる

安心する






つまらないテレビを見ていたら
携帯が鳴った



売れないモデルの奈緒
仕事をしていないのにモデルだという彼女は
売れてるモデルよりの贅沢に生活している
そして美しい


どこで知り合ったか忘れてしまったけれど

たぶん二人は似ているのか
レズ疑惑も流れたほど仲がいい



新しい部屋どう?
落ち着いた?
食事しましょ
9時くらいに迎えに行くね



たぶん奈緒は2才ほど年上で
ジェームズボンドと同じ車で迎えに来る
かなりお酒を飲むので帰りはいつもタクシーなのに


顔も広くて
大きなパーティーは必インビテーションが届く


馴染みのイタリアンでワインを飲みながら
近況を報告しあう

私はかまぼこのこと

奈緒はヒモの俳優の話


最近テレビで見かけることが多くなったヒモは
奈緒が面倒をみている

住む所 着るもの 遊ぶ金

最近もっと可愛い子が見付かったから別れたいらしい


もうひとり立ちできるでしょうと母親のよう

ヒモの方が年上なのに



奈緒は男ぽい
男と寝てもすぐに飽きてセックスしたくなくなるらしい

これじゃ結婚は無理ねと笑う

結婚する気あったんだーと笑う




いい気持ちになって3本目のワインを頼もうとした時

おぉー久しぶり~とミッツちゃんが笑いながらテーブルに座った


お財布チームの一人で少しの間友達の瞳と付き合っていた
金融関係で背が高くスタイルは良いが鬘だ
バレテルことを本人だけが知らない
バツイチで毎日のように銀座 六本木で朝まで遊んでいる
遊び仲間としたら最高な人


積もる話をした後

騒ぎに行くかとミッツちゃん
行きましょうか~と私達
楽しいことは断らない


最近できたお店行こう
面白いしレベル高いよ

私達を満足させてくれるかしら?と
奈緒が笑う

まかせとけ~
俺の中では今一番だな




久しぶりの六本木
風も気持ち良くて


悪いことをしても許してくれそうな
暗闇に負けない明かり

都会の明かり

淋しさも忘れさせてくれる

そんな明かりが大好きだ











作品名:あのころ 作家名:sumire