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ぽっちゃりグラビアアイドル×秋葉系東大生

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僕は花子のコンビニに行ってまた公園で会う約束をした。
「ひろちゃん、また何か思いついたのね」
「うん。やっぱり、歩くだけじゃ消費カロリーが少ないし、負荷を与えたり、伸びていかなければ痩せない。でも走ると疲れる」
「うん。走ると疲れる」
「だからインターバルだ。今から緑地公園に行こう」
「走るのは無理よ。で、何?インターバルって?」
 僕は歩きながら説明した。
「例えばゆっくりでいいから150メートル走る。疲れる。そして150メートル歩きながら呼吸を整える。また走るけどいくら疲れても歩いて呼吸を整える時間がある。その歩く時にできれば早歩きがいいんだけど」
「歩きながら休んでもいいのね」
 
 そうこうしているうちに、緑地公園に着いた。
「じゃあ最初は、タイムは気にしないでまず走る。そして歩く。やってみよう」
「うん」
 僕達は走った。150メートル程で、
「ここから歩こう。早歩きで」
「はあっはあっはあっ」
 花子は呼吸を整えていた。そして走る。また歩いた。
「どう?」
「まあ疲れるけど必ず休めると思えば何とか…はあっはあっはあっ」
「よし。このまま続けよう」
 二人でインターバルの方法を取り入れ緑地公園の周りを5周走った。
「はあっはあっ、どうだった?」
「そうねえ。体は疲れるわ。だって3キロくらい走ったでしょ。まあ歩いてもいるけど。でも呼吸のしんどさではできなくもない感じだわ。本当はもっと走ろうと思えば走れそうだったけど少し疲れるわね」
「そりゃあ、疲れるよ。また今度同じように走る歩くの繰り返して緑地公園5周してみなよ。それが続いたら無理をしない程度に走る距離を増やしていく。全体の距離も増やしていく。今日やらなかったけどいずれ時間も計りながら走る。出来そう?」
「うん。やってみるわ」
「もしこれが続いたら花子の持久力もだんだん上がっていく。疲れにくい体質になっていく。運動が心地よくなっていく。痩せやすい体質になっていく」
「本当ひろちゃんの事信じるわ。少し希望が見えてきた」
 僕達はその後何度も会い一緒による走って歩いた。公園では花子は悪口をよく言っていた。
「生意気な後輩、最近私に下手な口利けなくなっているの。結局小心者だったのよ。弱いものいじめしかできなくて。相変わらず店長は神経質だし。腫物みたい。私がもし人の上に立つとしたらみんなを平等に扱いたいわ。人間関係のギクシャクを直したい」

「私部屋の整理に努めてから思ったんだけど、今まで煩わしいことにひたすら耐える努力はしていたけど、一呼吸おいて煩わしいことを上手く整理する努力は怠っていたのかもしれないわ。今は生き方も文字通り身軽な生き方をしている。メンタルがスマートになった気がする」

 一か月もすると少しづつだが、2キロの壁を越え、さらに2キロ減った。その後もよく食べる日と食べないによってむらがあるが、花子は月に1キロか2キロは体重が減っていった。
 僕達は情報交換をしまくった。
「よく、ダイエットサプリなんてあるけど普段の食事で含まれている者ばかりだし、炭水化物が含まれていたら余計にとってまでして摂取するべきものかが分からない。最近耳にする成分に関する事になると栄養士でもどの成分がどれだけダイエットに効くかよく分かっていないんだ。効かないかもしれない。サプリメントはもともとカルシウム不足の人のカルシウムを補ったり、鉄分を補ったり、補うものであって、ダイエットサプリはあんまり信用できないらしい。でも大人になると体内で作られるαリポ酸とコエンザイムQ10は年を増すにつれ体から生成されなくなるからサプリメントで取った方がいいものも中にはあるみたい。αリポ酸は低血糖に気を付けないと。でも二十歳だったら必要ないって。新しい情報より昔からあるオーソドックスな減量の情報の方が効果的かもね」
「私、運動前に黒酢を飲んでから運動から運動するといいわしいいわね。私今しょうが水と黒酢をのんでる」
「あと僕が聞いたのはご飯は糖分だから太るという人もいるけど間食でおにぎりを食べてもお米の糖分の吸収はパンやパスタに比べてゆっくり吸収するから太りにくいんだって。米食はやっぱりいいらしい。夜、炭水化物を抜くためご飯を食べない人がいるけど、それによって必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、トリプトファン、リジン、その他アミノ酸の摂取量が減ってしまうんだ。筋肉が付きにくい体になってしまう。もしご飯を抜くなら代わりに、納豆、卵、あるいはほうれん草を食べることによって補えるし、空腹感も減ると思うよ」
「スイーツが止められないのよね。牛乳プリンとか生クリームのケーキとか」
「それなら減量する為のサバスっていう商品があるんだ。ヨーグルト味で。牛乳に溶かして飲むんだけど甘くておいしいよ。ゼラチンで固めたら牛乳プリンかレアチーズケーキみたいになるんじゃない。ガルシニアとかいう成分も入ってて。痩せる効果もあるみたいだし。それをスイーツ代わりにすれば。またサバスを豆乳メロン味や豆乳ストロベリー味で混ぜてごらん。これはもはやスイーツだよ」
 どうやら花子はダイエットに前向きに、また何らかの軌道に乗ったようだ。
                               (続く)