Twinkle Tremble Tinseltown 10
ふざけて突き出した唇を見て案の定、モニークは苦笑いと共に目の前の額をはたく。
「私、そういうのは行きずりの相手とやらない主義なの」
「友愛とか、同盟締結でもだめ?」
「だめ」
身軽な動作で男の脚に跨り、太股で締め付ける表情に屈託はない。尤も、それが駄目なのに、などと呟いて機会をふいにするほど、彼も馬鹿ではなかった。
仕方がないと肩を竦め、鮫肌の手触りを楽しむことに専念するため、彼は薄っぺらいワンピースの奥に手を突っ込んだ。
作品名:Twinkle Tremble Tinseltown 10 作家名:セールス・マン