森の館
外は柔らかな風が二人を包んでいました。
ピロリンはポロランに尋ねました。
「じゃあさぁ・・・あの看板に何て書いたら良いと思うんだい?」
今度はポロランがピロリンに尋ねました。
「ピロリンは何を作っていたの?」
「僕達の家の看板だよ。だから二人の名前を入れたんだ。」
「ふうん じゃあ ピロリンとポロランの家と書いたらどお?」
「それも良いね、でもさぁポロラン 確かに手紙を入れる箱も必要だね」
ピロリンはスープを一口飲んでまた、話を続けました。
「この前も食事の招待状が来た時に、
招待状が届いていたのに気づくのが遅かったからね」
ポロランは大きく頷きました。
「そうでしたね。前日に気が付いたから良かったけれど・・・
あの招待状は家のドアの外に落ちていて汚れていましたねピロリン」
「そうだ!ポロラン良いことを思いついたよ」
ピロリンはニコッと笑いました。
「どんなこと?」ポロランも微笑みながら尋ねました。
「楽しみに待っていて!ポロラン」
ピロリンとポロランを暖かい風が包んだ午後の時間はゆっくり流れて行きました。